映画「モンスターハンター」ゲーム未プレイ勢の感想

この記事は

「モンスターハンター」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

今年最初のハリウッド超大作。
これぞハリウッドという大味な映画でした。
ゲームをプレイしたことがないので、中身に対してどうこうは言えないのですが、それにしたってツッコミが追いつかなかった。

短く感想です。

「モンハン」と言えば、立木文彦さんの声で「一狩り行こうぜ!!」と町中へショッピングに行くようにお気軽な気持ちでモンスターを狩りに行くイメージが強いのです。

事実仲間と協力しながら大型のモンスターを狩る爽快感が醍醐味なんだと思うのです。
決してパニック映画的な。
モンスターの脅威に怯える人類を描いた作品ではないと思っています。

さて、この映画の失敗は、中途半端にリアリティを追及してしまった点にあります。
モンスターが跋扈する世界(新世界と呼称)とこちらの世界があり、2つの世界は空間の裂け目のような良くわからない”扉”で繋がっているという設定。

ミラ・ジョヴォヴィッチ扮する主人公のナタリーが新世界でハンターと共にモンスターに挑んでいくのですが…。

当然言葉が通じないわけです。
違う世界だから英語が通じない。
ハンターが何を言ってるのか分からず、無駄に争い、最低限のボディランゲージで意思を交わし、なんとか冒険を進めてたら、唐突に英語を話す長老ハンターが出てくるという超展開。

曰く、遥か昔にナタリーと同じように新世界に迷い込んだ人間がいて、興味を持って覚えたというのです。
その割にはナタリーを有無を言わさず拘束したり、友好的な態度を見せない長老。
というか、明らかに邪険に扱ってきます。

普通厄介な存在が話す言語を覚えようとするでしょうか?
しないよね。

会話を交わせない煩わしさを取り払うべく、無理矢理英語を話す新世界人を投入したかったようにしか見えません。

モンスターのいる世界だけを作ればよかったのに、変に現実世界とのリンクを作ったが故に生じた細かい設定のすり合わせを力づくで解決するパワープレイっぷりは、実にハリウッドらしいです。

でもね、そこは些細なことであってさ。
戦車や戦闘機ですら傷一つ付けられないモンスターを剣と矢で倒せるというのは、いくらなんでも無理じゃないか。

パワーバランスが無茶苦茶過ぎて、モンスターが強いのか弱いのか分からなくなってくる。
ま、炎を吐くモンスターを内部から熱で灼いて倒すというところから意味不明なんですけれどもw

結局何がしたいのか目的も分からず、時間切れでまさかの「俺たちの戦いはここからだ」エンド。
いくらシナリオは期待するなというても、限度があるというか。

ゲーマーで無くて、シナリオに煩く言わない仲の良い友人と見に行って、鑑賞後に「あそこはあ〜でもないこ〜でもない」とツッコミを入れあって楽しむのにはもってこいの映画だと思う。

最後に

吹き替え版を見ました。

最初から最後まで謎の言語しか喋らない若いハンター役を松坂桃季さん。
そもそもキャステキングをする必要のない役だよね?w

ナタリーの部下に杉田智和さん、井上麻里奈さん、宮野真守さん、中村悠一さん、花江夏樹さんという錚々たるメンツ。
開始15分ほどで全滅します(笑

吹き替え監修にカプコンというのも「?」でしたし、良くわからないところに力を入れていたなという印象。

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