この記事は
「NARUTO-ナルト-」の記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
はじめに
「週刊少年ジャンプ」2014年50号。
考えてみれば、僕の「ジャンプ歴」の半分以上が、この漫画と共にあったのだなと…。
という訳で、「NARUTO-ナルト-」最終回に寄せてです。
「NARUTO-ナルト-」 No.699:和解の印 No.700:うずまきナルト!!
15年700話の連載に幕。
全ての決着が描かれた巻頭カラー20ページの699話。
それから時が経ち、いたずらっ子だったナルトが父となり、火影となった勇姿で締められたセンターオールカラー24ページでの最終回。
表紙こそ飾らなかったものの恐らくジャンプ史上かつてないスケールでの最終回だったと思います。
スケールというのは物語の内容ではなくて、与えられた役割的に。
先ず最終回へ向けてのカウントダウン。
様々な意見があるでしょうけれど、少なくとも「不人気作」や「中途半端な人気の作品」では実施されない事であるというのは確実でありましょう。
全ての作品は、最終回を迎える為にあります。
志半ばにしてこの最終回を迎えられない作品は沢山あります。
打ち切られてしまった漫画も、ある意味では「最終回を迎えられなかった」と出来るでしょう。
当初の想定よりも長引いてしまったとしても、「作者が納得して、描きたかった最終回」を世に送り出せるのは大変な事だし、作者にとっても読者にとっても編集部にとっても大事な”儀式”。
そんな大事な回を予告し、読者感情を煽り、それに相応しい舞台を整えて迎えさせるというのは、編集部から作者に対する最大限の敬意ではないでしょうか。
これまでも多くの作品の最終回を僕は見てきました。
巻頭カラーを貰えること。
表紙を飾れること。
中でも「看板作品」レベルになれば、これら「その号の顔」を最後まで任されていて、しかし、これ以上の「舞台」って見たことが無かったんです。
2話掲載。
巻頭カラー+センターオールカラー。
2話とも大増ページ。
「DRAGON BALL」も「SLAM DUNK」も「幽☆遊☆白書」も「るろうに剣心」も。
かつての看板達のどれもが成し得なかった…どれもが用意されなかった舞台を整えられての最終回。
ジャンプ編集部の「NARUTO-ナルト-」という作品への敬意が最大限に込められていた。
そう感じたんです。
1話からリアルタイムで読んできました。
第1部の頃が面白さのピークだったというのが偽らざる僕の本音の感想なんですが、それでも毎週欠かさず読んできて。
初志貫徹。
疎まれ憎まれっ子だった少年が火影になるという夢を謳い・成就するまでの物語を楽しませて頂きました。
最終ページ直後の「2015年春 新編短期集中連載決定!!」の報には、余韻台無しというか、まだ続くんだとついつい思っちゃいましたけれどもw
兎も角、ここまでの「見送り方」は、日本国内の実績も然ることながら、海外での群を抜いた実績が成せる業だったのかもですね。
圧巻の最終回でした。
その「新編」に関して
時系列的に
最終回⇒映画「THE LAST」
かと思ってたんですが、違うようですね。
今号の「THE LAST」のあらすじには、
ナルトとサスケの因縁の対決から2年
という記述がありました。
最終回は、どう見ても2年所では無い月日が経過してました。
ナルトと日向の間に2子授かっていて、長男のボルトは連載開始当時のナルトと同じ歳位?
まあ、たった2年では計算が合いません。
原作699話⇒2年後の「THE LAST」⇒原作最終回
で決まり!!…なんてわざわざ書くことじゃないですね…。
てか、ここまで書いて今更気付きましたが、今週号の裏表紙に
「No:699.5=THE LAST」
と書いてありますね(笑
気付くの遅いな〜、自分…。
映画は、ナルトと日向が結婚するまでを描きそう。
えと、何が言いたいのかと言いますと…。
来春開始という短期集中連載こそ、最終回後のエピソードとなりそうですね。
すると、サスケが感じ取った気配が伏線となるんでしょうか。
これは関係無く、特にバトル要素の無い物語となるんでしょうか。
わざわざ最終回に、意味深なシーンを入れて来たのも気になります。
「意味深なシーン」と見せかけた「特に意味の無いシーン」の可能性もありますが、それじゃ妄想するのにつまらないので、前者と仮定して。
まだまだ「NARUTO-ナルト-(仮)」と仮タイトルであることからも、主人公がナルトとは限らない!!
最後は折角出したナルトの息子ボルトを主人公とした「BORUTO-ボルト-」とかになる…と面白いなって。
んで、彼の成長を描きつつも、ナルトとサスケのその後の活躍も織り交ぜて、最後の敵とのバトルで本当の最後を締める。
1年位の短期集中連載ですね。
終わりに
まだまだ続くと分かったものの、それでも本編の最終回は最終回。
繰り返すようですが、最後まで読める事が出来たのは嬉しい限りでした。