この記事は
「約束のネバーランド」第2期の考察記事です。
ネタバレあります。
第6話見て納得した。
僕は前回アニオリ展開に疑問を呈しました。
第1期こそ原作に忠実に作られていたのに、2期になってアニオリ展開に持って行ったのが何故なのか解せなかったのです。
その疑問も第6話を見てすっきりと解けました。
アニメ「約束のネバーランド」は、この第2期を以って完結するんですね。
原作通りにアニメ化していった場合、少なくともあと1クールは必要となります。
余裕をもって進めることを考慮すれば、1クールでは足りないかもしれません。
そのような状況である中、製作委員会としては2期を以ってのシリーズ完結を採択したのでしょう。
ファンとしては何故という気持ちが強いですし、最後まで原作準拠でやってくれよとも思いますが、決断に至るまでのプロセスも理由も見えてこないので、これ以上あれこれ言うのはやめておきます。
2期で完結するのであれば、原作準拠なんて出来ません。
アニオリ展開のまま完結するのは確定とみていいのでしょう。
では、どのような結末を迎えるのか。
原作のテーマはしっかりと継承しつつ、終わるはずです。
今回は、原作の展開を含めて、僕なりに「どうやって終わるのか」を考えてみようと思います。
※ここより先は、原作の結末に触れております。
ご了承の上、お進みください。
鬼との決着
取り合えず女王レグラヴァリマと五摂家は出てこないと思う。
出てきたとしてもチョイ役。
間違いなく言えるのは、鬼との戦闘は無いだろうということ。
根拠としては、ノーマンが子供のままだから。
脱走から1年ということで、13歳~14歳くらいです。
ティーンエイジに入ったばかりのお年頃の少年が、大人であるミネルヴァに成り代わることは難しい。
「ミネルヴァ」になれないのであれば、ギーマン卿と協定を結ぶことなんて不可能だし、ギーラン卿が居なければ五摂家を斃せません。
そもそもとして、鬼を斃すことは物語の目的ではありません。
少なくともエマの成し遂げたいことではなく、であれば、鬼との闘いは真っ先に排除出来る要素です。
とはいえ、GF農園を管理している鬼の捕縛もしくは打倒は、物語上外せない要素でもあります。
原作では、五摂家筆頭のイヴェルクが管理者となってますが、アニメでは幸か不幸か、この名前は出ておらず、クレジット上も「鬼」となってます。
五摂家という肩書を持たないのであれば、こいつさえ倒してしまえば、それ即ち「鬼の世界からの解放」としても問題は無いでしょう。
その他に倒すべき相手はいるか否か。
います。
シェルターを襲撃した人間たちですね。
GFの鬼が派遣したようですが、シェルターの場所を知っている以上原作で言うピーター・ラートリー(ミネルヴァの実弟)に連なる者達なのでしょう。
ピーターのような人間側のリーダーが出てくるかは不明ですが、彼らの制圧も必要になりそうです。
原作とは異なりグランマが健在なので、彼女をどうにかする必要も出てくるかもしれませんね。
問題は、イザベラ。
彼女は再度敵になってしまったのでしょうか?
根拠は無いのですけれど、恐らく、鬼に付いたフリなのだと思います。
どこまでもエマ達の味方であり、彼女の最期は原作通りになるんじゃないかな。
ここまでを纏めましょう。
GF農園を管理している鬼と配下の人間兵士の排除が必要です。
この程度であるならば、ノーマンの仲間(不意を突いたとはいえい鬼を斃していたので)とソンジュで十分でしょう。
原作のように鬼の王政を崩壊させるという大掛かりな展開は無く、GF農園を牛耳る鬼らの排除のみで「鬼との闘い」は決着すると思われます。
鬼の処遇
5話で印象的に描かれていたのが、「鬼の退化」でした。
原作同様、鬼は人間を食べないと退化し、知性を失って野良化してしまうということが判明しました。
既に退化が始まった幼い鬼の姉弟と彼らを助けたい大人の鬼をエマに見せていました。
これでエマは「鬼も人間と同じなんだ」という考えを持ったはずです。
鬼には鬼なりの「人間を食べる理由」を知り、自分達と変わらないのだと知った。
これこそ原作のテーマですよね。
「生物は生きるために食事を取る必要がある。
他の生物の命を頂き、自身の生を繋げていくという行為は、それそのものを非難することは出来ない。
何故ならば、人間だって動物を狩って、食べているのだから。」
鬼も人間も同じと言う自然の摂理を謳い、憎いけれど、争い合うことは辞めようということを訴えています。
アニメでもこのテーマを採択し、エマに「鬼を殺さない」と宣言させるはずです。
なので、ムジカは「邪血の少女」のままなのでしょうね。
彼女の血が、鬼の退化を永遠に防ぐこととなり、鬼は人間を食べる必要性を無くすこととなりそうです。
ただ、1つ問題があって、ムジカを探し出す必要があるという事。
ソンジュと共に旅を続けているムジカは、どこにいるか所在が掴めないのです。
原作のように誰かが探しに行く必要があるのか?
そんな尺は果たして残されているのだろうか?
きっと、尺の都合上、ムジカ探索は描けない。
だからこその「お守り」。
原作では、ムジカはエマとの別れ際に「七つの壁」を探してとアドバイスを送っています。
「七つの壁」というのは、鬼の頂点の存在(「あの方」)に会う為に必要な「モノ」です。
エマは七つの壁を探し、それを超えることで、「あの方」と出会いました。
アニメでは、しかしながら、このアドバイス自体が削除されていました。
代わりにムジカがエマに送ったのが「お守り」。
これ、「発信器」なんですよ、きっと。
原作148話で王城に向かうエマにソンジュが手渡した発信器。
これの「代わり」があのお守りなのでしょうね。
お守りをどうにかすることで、どこからでも信号を受信したムジカが駆け付ける。
……ちょっと無理があるか?
駆け付けてくれるのではなく、ムジカの現在地が判明すると解釈する方がしっくりくるかな?
なんにせよ、お守りが「ムジカを探す」行為を解消してくる気がします。
約束
もう1つやらなければならないのが、約束です。
タイトルに含んでいる以上、「あの方」と約束を再度取り交わすことは必要になります。
けれど、「七つの壁」の存在をムジカから聞かされてない訳で、「あの方」と出会うプロセスは全く異なることが予想されます。
方法は不明ですけれど、どうにかして「あの方」と出会い、約束を交わして人間界へと行くのかなと。
その後、エマはどうなるのか?
ここは特に原作から弄る必要も無いので、そのまんま…かなぁ?多分。
まとめ
では、ここまでを纏めます。
2期も全11話構成なので、残り6話です。
あと6回で、以下のことが描かれるのかなと。
(1)ノーマンとの再会
5話ラストでノーマンと唐突に再開したエマ達。彼が今まで何処でどうしていたのかが判明するはず。
もしかしたらノーマンから「あの方」との出会い方を聞かされるかもですね。
(2)イザベラとの決戦
エマ達を追って、イザベラがやってくるのでしょう。
強襲してきたから返り討ちにしましたでは、イザベラは敵のままで終わるので、ここは一旦全員捕まるのでは?
(3)GFでの決戦
イザベラによってGFに連れ戻されたエマ達。しかし、イザベラの裏切りによってエマ達はGFを抑えることに成功する…と思う。
(4)ムジカとの再会
鬼を救いたい、けど、人間が食べられるのは嫌だ。
なら、ムジカが必要ということで、ムジカと再会。彼女の血の力で、鬼は人間を食べなくて済むようになる。
(5)「あの方」と約束
なんだかんだあって「あの方」と出会ったエマ。エマは約束を取り交わすことに成功する。
(6)そして人間界へ
「あの方」の力で人間界へと渡ったエマ達。しかし…。
物語はエピローグへ。
こうやって書き出すと、やはり多くは詰め込めない気がしますね。
農園の数も原作程多くなく、登場人物もエピソードも大幅にオミットされそうです。
大分こじんまりとした物語になりそうですが、テーマは外さずに「原作の縮小版」という体で纏めるんではないでしょうか。
余談
https://twitter.com/Chicky8705_V38/status/1357367567094935552
草。
山田君、座布団2枚。