「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結」第1巻感想

この記事は

「俺ガイル。結」第1巻の感想です。
ネタバレあります。

むすび?ゆい?

まさかまさかの「俺ガイル」新シリーズ。
時節は、2年生の年末に戻ってのif展開です。
本当に最近この手の多いですね。
ま、なんだかんだ言いつつ楽しんでるんですけれども。

ということで、今回は結衣エンドを目指してるのかしらん?
タイトルからして、多分そうだよね。そうだと言って。
これでまた結衣が選ばれなかったら、流石のおじさんも引くよ。

完結後に「実はタイトルは俺ガイルゆいではなくて、俺ガイルむすびでした。だから、結衣エンドじゃありません」ってオチ付けないでよ。
(表紙に思いっきり「Yui’s Story」って書いてあるので、絶対無いですね。)

とまぁ、最初にごたごた書きましたが、本編についての感想です。

ここで折本かおりを引っ張り出す意図

表紙にもいて、目次でも頻度の高い登場を主張してきて、何故にこのタイミングで折本と首をかしげました。
ハッとしたよね。
まさか、まさか結衣エンドと匂わせておいて、実は折本エンドなのか…と。

無いね。
流石にね。
折本には悪いけれど、サブヒロインにも数えられない折本エンドは無いわ。
トゥルールートである戸塚エンドが無視されている以上、サブキャラルートはあり得ないからね。

さておき、不思議だったのは事実。
なんでなんだろうと頭の片隅に置いていて、読み進めていたんですが、小町の説教のくだりで漸く得心しました。

中学時代の折本への告白からの玉砕。
そこからの彼と彼女の周りの噂話から、当時同じ学校で中学1年生だった小町がどう思ったのか。
小町の想いは、確かに一度も触れてこなかった。(と記憶しているけれど、間違ってるかもしれないポンコツな僕の記憶)

折本の周囲の人物に、小町が嫌悪感を抱いているのは痛いほど理解出来る。
ごみぃちゃんを悪く言っていいのは、小町と小町が認めた人だけ。
それが小町の小町たる兄への愛し方。
顔も名前も知らない他人が兄の嘲笑をしていたら、面白い筈がない。

で、そういう妹の気持ちを知ればシスコン八幡は、「同じ過ちは繰り返さない」と考える。
同じ過ち。
つまりは、玉砕したことを言いふらされて、小町がそれを耳にしない状況。
もっと言うのなら、そもそも論として「告白なんかしない宣言」。

告白しなければ、振られることも無いし、それをネタに嘲笑されることも無い。
元から絶つ。
可能性を徹底的に潰す。
それが八幡クオリティ。

結局のところ、行動原理の大部分に於いて小町に支配されている八幡のにとって、小町からの「お許し」は通過儀礼とも言える。
本編で無かったら、そこまでは言い過ぎか。
でも、ま、「変化」を加えるのであれば、非常に自然なイベントに思える。

小町から「誰かを選んでも良いんだ」と言わせるための折本の出番。
こう考えると、素直に納得出来ました。

それでも立ち塞がるラスボス・はるのん

真意が分かっても、やっぱり苦手な陽乃。
闇が深すぎるんだよね、この子。
妹の幸せの為なら、他は死ねとでも言いたげな言動が、どうしても好印象を持てない理由。

本編でもあった「雪乃の誕プレを買いに出かけたら、偶々陽乃に絡まれた」事件が今回も勃発。
中身こそ違ってましたが、本編以上に圧を感じた。

おいこら、八幡。
雪乃ちゃん泣かせたら、お前どうなるか分かってんのか、コラ

って空気をひしひしと感じちゃったんだけれど、これは気のせいですか?

八幡が雪乃以外の子と付き合うには、文字通りのラスボスとして倒さないといけない相手なんだよね。
いや、その理屈はおかしすぎるんだけれどね。
他人でしかない八幡が誰と付き合おうと、陽乃が口出す権利も無ければ、道理もない訳で。
だから常識で考えれば、陽乃が立ち塞がる展開は無理筋なんだけれど、無理をして道理を引っ込ませるのが陽乃というイメージ。
なんだかんだと言いつつ八幡の前に敵として現れそうで、想像するだけでゾッとする。

終わりに

結衣編があるのなら、是非にいろは編もやってくれないかな?
え?ダメ?
ヒロインは雪乃と結衣の2人だから?
いや、アニメの版権イラストでは、いろはすもヒロイン扱いだし、ワンチャンいけるのでは。
やって欲しいな…。

その前に、先ずは結衣編。
存分に楽しんでいきたいです。

最新情報をチェックしよう!