はじめに
自分のつまらなかった学生生活を想うと、八幡の生活はなんと充実していることか。
そんなことを実感しました。
ぽんかん先生の画風が今と全然違う事に歴史を感じちゃいました。
僕と八幡の大きな違い
俺は楽しかったのだ。
図書館に通いつめて大長編のファンタジー小説を読み切ったことも、夜中にふとつけたラジオから流れてくるパーソナリティの語り口に聞き惚れたことも、テキストが支配する広大な電子の海で拾い上げた心温まる文章も、それらすべて俺が あのような日々を過ごしたからこそ、見つけだし、出会えたものだから。
その一つ一つの発見や出会いに感謝し感動し、涙することこそあれ、嘆いて流す涙はない。渡航. やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫) (Kindle の位置No.3425-3430). 小学館. Kindle 版.
確かにボッチなのかもしれない。
八幡は学校ではボッチを貫いていた。
勇気を振り絞った告白に玉砕してからは、友達を作らないし、友人関係など欺瞞だと心から信じている。
しかし、そんな彼は、自らの行動を、学園生活を謳歌しているのである。
八幡が年を重ね、過去を振り返った時、思い出したくもないような目を覆いたくなるような思い出など無いのだろう。
そう思うと、彼の人生はとても羨ましく思うのです。
ちょっと自分語りに入りますが、僕は16年の学園生活を黒歴史認定しています。
後半、高校・大学などまだマシだった。
高校の時は、卒業文集に「将来虫の研究をしてそうな男子」の1位に選ばれたことくらいです。
虫の研究ってなんだよ。
そんな陰険に見えたのかよ。
ちくしょう。
こんなのは「まだマシ」程度です。
小学生、中学生時代なんて思い出したくもない。
思い出しただけで、いや~な気分になります。
暗澹とした気持ちになるのです。
何故あんな態度を取ってしまったのか。
なんであんなことを言ってしまったのか。
脳を蝕む後悔という病。
やり直せるものなら、やり直したい。
せめて虫の研究をしてそうな男子に選ばれないくらいの生活を勝ち得たい。
けれど、八幡は違った。
僕には友達もいて、それなりに楽しかった思い出もあるけれど、やり直したいという思いの方がずっと強い。
弱いんです。
対して、八幡は人生を謳歌している。
強い存在である。
だからかな、彼が学園内でボッチでいても、クラスメイトから不当な扱いを受けていても、可哀相とか思わずに、寧ろ笑いに転嫁できる。
これはラブコメとしては大きいですよね。
ヒッキーに感情移入して、自分の過去と重ねて「可哀相」とか考えたら、笑えないですもの。
誰とラブコメするのか。
問題はコレですね。
1巻だけだとそこが見えてこないんです。
ただ男女が会話をすることをラブコメというのだとしたら問題無い。
けれど、そうじゃないと思うの。
やはり恋愛描写が入らないと。
八幡にとって雪乃は可愛いというカテゴリに入っているけれど、それ以上に憎むべき対象である。
結衣はアホの子扱いで問題外として、やっぱりメインヒロインは戸塚きゅんになるんだろうか。
アニメだと八幡が戸塚きゅんにときめく度に笑ってましたw
実はBLラブコメだったのか。
やはり八幡の青春ラブコメはまちがっている。
いろはすの登場が待たれる。
真のメインヒロイン・一色いろは。
彼女の登場が待たれますね!!