「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 第10巻 感想

この記事は

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第10巻の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

最高だよ。

つい少し前に9巻まで買い・読み漁って、半月も経たないで最新刊を読める幸せ。
もうね、最高に面白い。
今時点の心境では、どんな作品よりも好きかもしれない。
もちろん冷静になるとそんな事はないのですけれど、興奮冷めやらぬ、これ書いている今は一番に間違いなく。
それ程好き。

多分キモさでは「ラブリーマイエンジェルあやせたん♡ファンブログ」を軽々凌駕するほどだと思う。
この記事はそんなテンションでお届けです(笑)

あやせ編とでも言うべき第10巻

本書の内容はというと、いよいよもってあやせの本音に迫るものでした。
これまで積み重ねてきたものの一つが、こうして形となって現れた訳で。
だからツマラナイ訳が無い。

告白して終わる…っていうのは、最早定型化されつつありますけれど、それでも黒猫と同じ時くらいには感動している。
散々あやせのキャラクターを見せつけられて、内面の感情を垣間見せられれば、その想いの発露を見ただけで、目頭が熱くなるというものです。

こうして彼女もまた「京介の彼女候補」に堂々と名乗りを挙げたわけで、これに関しては後ほど気持ち悪いくらいに言及しますw

さてさて。今回は男性陣がおもろかった。
親父が過去最高に良かったのもさることながら、僕的には御鏡君にMVPを進呈したい。
頼りになる&面白過ぎ。
言葉の端々から感じる超良い人オーラ。
その感覚そのままの良い人っぷりなんだけれど、いちいちド変態と来ている。
しかも本人、超真面目に常に相手の事を思っての行動だから、微笑ましい。
悪気が微塵も無いから、全ての変態行動が許されるというか。

特にあやせのボディーガード(?)のくだりは超笑ったw
京介も同じような目に合っているので、新鮮味も無いし、何番煎じだよも思えちゃうのですが、それ以上に御鏡のリアクションが最高過ぎて、笑いっぱなしでした。

親父にフィギュアケース組み立てさせる遠因(というか原因w)を作ったり、本当に10巻のMVP級の大活躍でした。
今後もどんどんと出て来て欲しいキャラですね。

京介の彼女の資格

では、ここからこれに関して。
まぁ、問題はどう見てもやはり桐乃ですね。

京介に好かれる以前に、桐乃に「京介の彼女になる事」を許し・認めて貰わないといけない。
だって、桐乃は世界の誰よりも京介を独占したいと思っている筈だから(笑

こう書いてしまうと「それは違うだろ」と思われるでしょうし、僕もそう思います。
でも、超端的に書くと、やはりこういう結論に至ると思っているのです。

だから、京介と付き合うには、黒猫の考えというのは本当に的を射ていると思う訳ですよ。
感覚的に言えば、京介とも・桐乃とも付き合う…ここでの「付き合う」とは異性同士の付き合いの事…ような感じでしょうか。

噛み砕くと「桐乃という絶対ヒロイン付きの京介ハーレム」に入り、それを受け入れる必要があるというか。
彼女の条件としたらそんな感じ。

でも、この作品では流石にそれは出来ない訳で。
「兄妹間の穢れた恋愛」を描いている作品では無いから。
その妥協案というか、近い形として「桐乃に心から認められる事」というのがあると思うのです。

で。
桐乃を認める事って、僕的にはこう考えているのですね。

「超人気モデルで皆から慕われて、誰からも愛されている”表”桐乃」と
「妹モノエロゲーが大好きで、ド変態オタクの”裏”桐乃」。

この両面を許容出来て、両方の桐乃から好かれる・信頼される必要があると。

そういう意味で、8巻までの黒猫はダメだったんじゃないかな。
黒猫は表の桐乃を知らなかったから。
モデルである事も、どんな生活を送っていたかも黒猫は勿論知ってはいた。
でも表面を知っているだけであって、深い部分は知らないでいた。
それはあやせと桐乃の何でも無いやり取りに驚いていた部分からも窺える訳で。

「表の桐乃」を深く知らなかったから、桐乃から最終的にはNGを出されてしまった。

これは、今のあやせにも言える事。
彼女の場合は「裏の桐乃」を知らないから、やはり現時点ではダメなはず。

京介の彼女になるには、どちらの桐乃も深く知り・認め、認められる事は必至であり。
そういう意味で、今回のお話は活きて来ると思うのですね。

桐乃の表の友達と裏の友達が一堂に会する意味。
黒猫とあやせが腹を割って話し合いを持った意味。
間違いなく、両者共に「京介への彼女」への階段を一歩登った…のだと思います。

あとは、まぁ、麻奈実さんですね。
彼女の立ち位置だけは、他のヒロインとは違っていて。
どちらの桐乃も知らない。
その分「彼女候補」からは最も縁遠い位置にいるヒロインなのですが、ですが、桐乃も嫉妬するほど京介に最も近い位置にいる存在。
あやせとも黒猫とも通じている分、桐乃との「話し合い」如何では最も「彼女」に近づく事になりそうなんですよね。

そんな訳で現時点では
・黒猫
・あやせ
・麻奈実
が候補なのかな。

沙織はまぁ立候補しない気もしますし、加奈子も今の所無い…かな。

ラストの方で髪型を変えた桐乃がこんな事を言ってますよね。
「ロープレでさー、ボス戦行くまえに、装備整えるじゃん?」
黒猫たちにとっては言っている本人が「ボス」なのは、本人自覚しているのでしょうか?(笑)

余談ですが…
御鏡君の家の家賃が53万2千円との事。
53万…

偶然なのだろうか(汗

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈10〉 (電撃文庫)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈10〉 (電撃文庫)

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