はじめに
一応アニメ版の記事として残しておきたいので、原作のネタバレは自重したいと思っていますが、それでもやんわりと触れる可能性があります。
ご留意の上、お読みください。
とあるキャラにもやっ
数か月前に既刊全巻読み終わったのですが、感想は書かないでいました。
僕は基本的に「これは本当につまらない」と感じた作品以外は記録としてブログに残す事にしています。
特にシリーズの1巻目の感想は書くことにしてます。
つまらなかった訳では無いので、普段ならば感想を書くところなのですが、今作に限っては書きませんでした。
なかなかに感想を書きづらい作品なのですよね。
そんな今作のアニメ化が発表されましたので、これを機にアニメ版の構成についての勝手な要望みたいなものを書いてみます。
今作の特徴は何と言ってもキャラクターにあると思うのです。
メインキャラクターは巻を増すごとに増えていきますが、その中でもメイン中のメインは以下の6人。
如月雨露(愛称:ジョーロ)。
三色院菫子(愛称:パンジー)。
秋野桜(愛称:コスモス)。
日向葵(愛称:ひまわり)。
羽立絵菜(愛称:あすなろ)
大賀太陽(愛称:サンちゃん)。
(あすなろを含めるかどうかは意見が割れるところかもですが、個人的には含めた方がすっきりするので含めました)
ヒロインは全員花の名前(愛称)で統一されているのが特徴です。
因みに僕はワタゲストです。
意味は分からなくて構わないです。スルーして下さい。
(ひまわりの無邪気な「えへへ」も好きなんだけれど…)
さてさて、原作者の駱駝先生自らシリーズ構成と脚本を担当されることが発表されているアニメ版。
先生曰く「原作通りにやっているとアニメ1話が中途半端なところまでしか進まない」云々の理由で、大幅な脚色を加えていると明言されています。
アニメでは大きく構成を変えていることを示唆されているんです。
そこで、です。
僕がこのラノベの感想を書き辛いと考えた最大の理由は「とあるキャラクター」の扱いに関してでした。
ネタバレになるので誰の事なのかは伏せますが、1巻で取った行為が行為だけに、どうしてもその後の行動に不信感を持っていたのです。
あそこまでしておいて、何故平気な顔で付き合っているのか。
周りは受け入れているのか。
どうしても納得できない部分でした。
そのキャラは、かなり物語の核心部分に食い込んできているほどのことをしたので、作品全体への違和感として残ってしまったのですよね。
そういったもやもやを抱えたまま巻数を重ねて行って、結局1巻の感想を書く機会を失っていました。
このもやっとした気持ちが晴れたのが、第8巻でした。
第1巻からの違和感を解消してくれた大事な物語。
僕としては、ここまでをアニメ化して欲しいのです。
タイトルの意味が二転三転する
通常1クールアニメの場合、ラノベの物語を何巻まで映像化出来るかと言えば、5巻くらいでしょうか。
1巻と5巻を各3話、残りの2~4巻を各2話ずつ映像化すると、これで12話です。
一番オーソドックスなシリーズ構成だと思います。
つまり、ラノベ8巻までを映像化するのは、ほぼ無理です。
シーンのカットどころか、巻そのものの省略をしないと実現できません。
あまりにも大胆な改変が必要なのです。
それが可能なのは、原作者だけですよね。
いや、プロデューサーや監督、シリーズ構成あたりの役職の方なら出来る事は出来るでしょうけれど、よっぽど上手くやらない限りは原作ファンからの大バッシングにあうでしょうから。
批判を回避してとなると、原作者のみです。
んで、都合よく駱駝先生が担当して下さるのです。
これは弥が上にも期待が高まりますね。
何故そこまで8巻までのアニメ化に拘るのか。
とあるキャラへの理解が深まり、疑問が晴れるからと言うのもあるのですけれど、タイトルの意味がすっと通るようになるからです。
俺を好きなのはお前だけかよ。
このタイトルは1巻を読み終えると、何故このタイトルになるのかが判明する作りになっています。
けれど2巻に入ると、いきなり矛盾しちゃうんですよ。
仕方ないよね、ラノベのラブコメだもん。
多くの方が予想している状況に主人公が置かれるからです。
そこから暫く矛盾した状況が続いて…第8巻。
「まさかそう来るとは」と思わず膝を打つ仕掛けが発動します。
もう1度、タイトルにすっきりとした意味を込めて来るんですよ。
やっぱりタイトルって大事じゃないですか。
作品を象徴するものじゃないとですよね。
1巻では「これ以外ない」と納得出来るタイトルでしたが、シリーズ化されることで形骸化してしまいました。
内容と大きく齟齬が生まれてしまったのです。
別にそれがダメとは言いませんけれど、やはり内容に合わせて欲しいという想いがあって。
だからこその8巻での「再定義」が素晴らしかったです。
想像外の方向からの解釈が非常に痛快であり、そして、キャラを漸く理解出来たという意味でも大きな意義がありました。
アニメ版が1巻の内容だけに終始するなら良いのですが、流石に1クール12話を1巻のみでは別の意味で厳しいです。
2巻以降の物語にも入ることは確実。
ならば、タイトルに矛盾が生じた後に、最後の最後でその矛盾を解消する為のお話が欲しい所。
だからこその8巻まで。
決して8巻の表紙を見た瞬間に目を奪われて「この娘のお話を読んでみたい」という動機で1巻を買ったからじゃありません。
そこは嘘じゃないけど。
嘘では無いし、今でもメッチャ可愛い表紙だと思ってるけれど、中身が良かったのも事実。
途中の巻を「無いこと」にしてでも構成の大幅な変更に期待したいです。
終わりに
調べてみたら、ブリキ先生もワタゲストでワラタw
ちゃんと出て来るかな。
何気に8巻では重要なキャラではあるんだけれど、省略対象には真っ先に挙がりそうなヒロインでもあるしなぁw
アニメでは無かった事にされずにちゃんと出て来て欲しいな、たんぽぽ。