この記事は
「幼馴染が絶対に負けないラブコメ」第7巻の感想です。
ネタバレあります。
アニメ化放送直前、爆速発売
第6巻から僅か2か月で、最新第7巻が発売となりました。
あとがきによれば、アニメ化戦略の一環と言うことですが、漫画に比べれば比較的発売スパンの長いラノベの短所ですね…。
今シリーズは4か月おきと言うハイテンポでのペースで発刊してるものの、「アニメ放送中」には出せて1冊。
それでも、下手すれば放送1か月前に出て、終了後1か月後に出る…というような「放送中に1冊も出せない」という最悪もあり得る訳で。
多少無茶してでも売り時に新刊を出したいという出版社側の意図は分からなくもないです。
けど、それで作家さんに無茶を強いて、言葉悪いですが「潰し」てたらダメなので、そこらへんは上手なハンドリングをお願いしたいところ。
作家さんだって「売れるため」と言われたら、多少無茶でも引き受けちゃうだろうし。
あ。
別に今作がそういう状況に置かれていると危惧してるわけでは無くて、ただのネタバレ防止の行稼ぎです。
軽く読み飛ばしてください。
7巻の感想です。
タイトルの真意が不明だ
ふと思ったのです。
タイトルの真意について。
「幼馴染が絶対に負けないラブコメ」。
1巻のクライマックス直前までは、確かにタイトル通りの展開であり、意図の見えるタイトルでありました。
ところが、次から次へと幼馴染が出てくるから、一転真意の見えないタイトルとなってしまったのです。
現状確かにヒロイン全員が幼馴染といえる関係性を持っているから、誰が選ばれても「幼馴染が絶対に負けない」と言えるのだけれど、これは同時に「負けてしまう幼馴染も絶対に出てしまう」と言うこと。
幼馴染が勝てば、別の幼馴染が負けるという、タイトルに反した現象が発生するわけです。
これは一体どういうことなのか。
今作が1巻完結を想定していたのなら、今の状況は作者の当初の想定とは異なっている可能性もあります。
その場合、タイトルに矛盾を孕んだ現況から抜け出す道筋が経っていないと言える。
けれど、僕はそうではないと思っています。
1巻は、締め方から想像するに、ここで完結を想定していた節が見られます。
けれど、エピローグで真理愛という新ヒロインを投入していることから、2巻発売はほぼほぼ確定していたと見る方が正解に近いと思うのです。
よほど売上が芳しくない限りは、続編も想定内だったでしょうし、であれば、タイトルの矛盾も想定内。
であるならば、この矛盾を解消する結末が用意されていて、その時初めてタイトルの真意が判明するのではないかと期待しております。
前置きが長くなりました。
「幼馴染が絶対に負けない、されど勝ちもしないラブコメ」というオチを予想しちゃうような第7巻でした。
双子姉妹の逆襲
以前僕は朱音エンドを妄想しました。
今回はその朱音が主役の1人。
人間関係に無頓着な朱音の初恋。
末晴の気を引きたいが為に起こしたとある行いが、大きな事件へと発展しまったというお話でした。
結果からすれば、末晴が朱音の恋心に気づくことも無ければ、彼女を1人の女の子として見ることも無いまま終わってしまい、朱音エンドへの前進は欠片も見ることが出来ませんでした。
それでも僕は未だ彼女のエンドがあると思っているのです。
そう考える最大の理由が、今回真の主役となった朱音の双子の姉である蒼依の存在です。
末晴じゃないけれど、「もーもー」言いながら肩をぽこぽこ叩いてくる姿は、想像するだけでかわええとなりますね。
悶えそうです。
そんな蒼依だけれど、予想とは違って大攻勢を見せてきました。
「これはクロの妹だわ」と思わずにはいられない手練手管で末晴を翻弄する様は、ヒロイン3人にも全く引けを取ってませんでした。
滅茶苦茶「好きです」光線を出してるのに、ちっとも気づかない末晴のせいで、まだ恋愛レースのヒロインへの昇格はなりませんでしたけれど、それでもクロには正式にライバル宣言された蒼依。
末晴次第ではありますが、「4人目のヒロイン」になったと言えそうです。
こうなると、物語の都合上、末晴が蒼依に気を向けるのも時間の問題と言っても良い筈です。
メインヒロインからライバル宣言されておいて、主役から女の子扱いされないなんてあんまりじゃないですか。
そんなことは無いと信じたいので、蒼依は4人目のヒロイン当確!!
…だよねえ???
うん。
そうなのです。
ならば、双子の妹である朱音がヒロインになれない道理はありません。
蒼依がヒロインに昇格したのだから、朱音もその資格を得たと見ているのです。
とはいえ、蒼依エンドも十分可能性はアリなんだよねぇ。
むしろ、朱音と蒼依と「あと1人」くらいしか考えられないのです。
ラブコメにおける「幼馴染」
ラブコメにおける「幼馴染」の定義について考えてみましょう。
一般的には、幼少時からの付き合いがある同い年くらいの子。
性別によらず、年齢は「一緒に遊べるくらい」の差ならば、特に定義は不要でしょうか。
では、ラブコメではどうか。
その定義はぐっと縮まります。
先ず、大前提としては、異性であること。
同性でもダメという訳では無いですけれど、そうなると百合とかBLとか少しジャンルが変わります。
次に、「幼い頃から両方、もしくは、片方が恋心を認識している」こと。
初恋相手が幼馴染というのは鉄板と言えますね。
この2つの定義を同時に満たす存在が「幼馴染」であり、とすれば、黒羽、白草、真理愛はこの定義に当て嵌まります。
当然ですね。
では、朱音はどうか。
彼女は末晴を意識したのは、もろ最近です。
中一です。
十分子供なのですが、「幼い頃」とは言えにくいのも確か。
「幼馴染」ではないとします。
蒼依はどうか?
朱音より前なのは確かだけれど、具体的な時期が分かりません。
分からないので、保留とします。
微妙なのが、碧です。
3年前ということは、小学6年生頃ですね。
小6で末晴(中二)を意識し始めた…と。
小6を「幼い頃」に含めるか否かで、彼女が幼馴染の枠組みに入るかどうか分かれます。
僕としては十分幼馴染枠に入ると思っていますし、実際それくらいの年齢なら「幼い頃」に入れる方が妥当な気がしますが、「入らないよ」と言われると反論する材料を持ち合わせていません。
この辺は、作者の都合で自由に設定できますからね。という訳で、彼女も保留。
纏めますと、
幼馴染の黒羽、白草、真理愛。
そうじゃない、朱音。
どちらとも言える蒼依と碧。
こうなります。
ここで、冒頭の暴論(論とも言えない)に戻ります。
「幼馴染が絶対に負けない、されど勝ちもしないラブコメ」というのが、本来のタイトルの意味するところなのだとしたら、幼馴染枠の3人は末晴を射止められないこととなります。
幼馴染では無い、黒羽を除くカラフルシスターズ3人には、その可能性が高いということです。
以上が、7巻を読んで蒼依と朱音エンドを妄想した理由です。
碧については、まだまだ描写が少ないので、今後次第かな。
終わりに
これ感想なのか?
もちろん考察とも言えないし。
もっとしっかり感想を書けるようになりたい。
その前に、来週からのアニメ、楽しみに待ちます。