断捨離とは
【コンセプト】
モノへの執着を捨てること。【目的】
モノへの執着を捨て、身の回りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリすること。【概要 / 意味】
断捨離(だんしゃり)とは、ヨガの「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え。
断、捨、離のそれぞれの意味は以下。断=入ってくる不要なモノを断つ
捨=家にずっとある不要なモノを捨てる
離=モノへの執着から離れる従来の「もったいない」「まだ使える」というモノを軸とした考え方ではなく、「このモノは私に相応しいか」と問いかけてみる——つまり、主役はモノではなく「自分」。「モノと自分との関係性」を軸に取捨選択していく技術のこと。
断捨離の時間軸は、いつも今。今持っているモノ、1つ1つに対して、今の自分にとって必要かどうかを問いかけて、取捨選択していく。
思い切ってモノを手放すことで、空間・時間・エネルギーにゆとりが出て、それが気持ちのゆとりにつながる。引き算の法則(必要なもの以外捨てていくこと)で人生の停滞を取り除き、新陳代謝を促す。
断捨離という言葉は、やましたひでこさんが提唱した。
最近僕は、モノへの執着が無くなってきた分、思い切って断捨離を断行しています。
理由は色々あるんですが、一番はお金に困ってきたからです。
うつ病との戦いは、経済的負担との戦いです。
仕事を休みがちになり、収入は減り、少しずつ貯蓄を切り崩すしかありません。
この辺、誰も助けてくれないので、自分でなんとかするしかなかったりします。
わりと本気で切実なのです。
そんな訳で、断捨離です。
あまりやりたくないですが、リサイクルショップを活用して現金に換えましょうということです。
そこで、僕が実践したオタクならではの断捨離を紹介していきます。
コレクター癖からの脱却
歳を重ねたからか、はたまた病気で物に対する固執が薄れているからなのか判然としないのですが、モノに対する執着心が無くなりました。
それまではコレクター癖もあり、どんどんモノ…コミックスやBDを買い集めていたのです。
気に入ったら、即、買う。
買わずに後悔するより買ってから後悔しようという考えで、バンバン買い集めておりました。
それが一変。
捨てる方向へシフトしたのです。
と言っても、何を捨てるか…です。
一番根底にあったのは、「もう読み返さない本」「見返さないBD」でした。
あったところで、肥やしになるだけ。
ならばいっそという思い切りを以て、「要るモノ」と「要らないモノ」に分けました。
かなりあったBDが、10分の1位には減りました。
購入がストップしてるもの
次に重要視したのは、購入が途中でストップしているモノ達です。
コミックス、DVD、ラノベ。
それぞれ途中まで買っていて、続刊を購入せずに止まっているモノ達。
買えば読むし、読めば面白いという気持ちを喚起する。
けれど、「次の機会でいいや」と先延ばししてる作品は、結局のところ、本当に欲しいモノでは無いと考えを改めました。
やってみると意外にも、これはストレス発散になりました。
心のどこかにあった「買わないといけない」というもやもやとした気持ちから解放されたからです。
この小さなもやもやが蓄積して、大きなストレスになっていたんだなと、自分でも気づかない発見がありました。
連載が超長期化してる漫画
これは完全に歳のせいだと思うのですが、どうも子供の時のように30巻も40巻も付き合いきれなくなってきたんです。
昔は、いつまでも面白い作品は続いて欲しいと願ってやみませんでしたが、今は真逆。
面白い作品ほど、ほどほどの連載期間で終わって欲しいと考えちゃう。
というのも、人の興味は時間と共にうつろうからです。
今、面白いと思っていても、明日はどう想っているかは分からない。
1年後、2年後まで、今の気持ちを持ち続けていられる保証が無いのです。
ならば、面白いと思っているうちに終わって欲しいと願うのも自然な事ではないでしょうか。
今回、40巻、50巻と続いている漫画のいくつかとさようならをしました。
中には完結してるものもありましたが、「一番熱意を感じていた時の想い」を持てなかったんです。
本当に大事なモノが見えてくる
断捨離をして、一番大きかったのはコレですね。
本当に大事な…自分にとって本当に価値のあるものが分かった事です。
残った作品達は、僕にとってはどうしても捨てられない作品達なのです。
僕も含めオタクというのは、どうしたってモノを集めがちになります。
多くの作品に手を出し、熱狂的に集め、その熱も冷めても物は眠り続けている。
そうすると、本当に好きな作品がぼやけてくる気がするのです。
昔は好きだったけれど、今は…という作品ばかりが身の回りにあると、自信を失うというか。
それに常に断捨離を意識する事って大事。
「これはどうしようかな」と迷った上で作品を改めて読んで、自分の本当の気持ちに気づく事が出来ました。
ああ、こんなに面白かったんだ…と。
作品の面白さに改めて気づいたんです。
面白さは時間が経てば慣れてしまいます。
やがてそれは惰性になってしまう。
「捨てる決意」を常に持って、作品と向き合う事で、惰性な気持ちから脱し、常に真剣に作品と向き合える。
若しかしたら新しい面白さに気づけるかもしれない。
やや不純な動機で始めた断捨離ですが、自分にとって大事な作品が何か気付かされたという点に於いて、やって良かったなと感じた次第です。