この記事は
ペンネームに関する面白くもなんともない記事です。
ネタ記事です。
はじめに
最近小説やラノベに嵌っているという事は、以前にも何度か書いてきました。
今は「浜村渚の計算ノート」シリーズを読んでいます。
数学テロ組織「黒い三角定規」と天才女子中学生・渚を筆頭とした警視庁特別捜査班との熾烈な戦いを描き出したミステリです。
設定がバカバカしくて、思わず購入して読んでみたら、かなり本格的な殺人テロを扱っていて驚きましたw
“ドクター・ピタゴラス”だの”キューティー・オイラー”だの、子供向けノベライズを彷彿とさせる登場人物の印象にまんまと騙されたわけです。
ミステリとしては、同じく数学を扱ったミステリを得意とする「Q.E.D.-証明終了-」の方が遥かに上なのですけれど、それでも何だか楽しくて読み進めております。
さてこの小説ですが、最近ちょくちょく多くの書店で平積み販売されているのを目にします。
一般の文庫には無い可愛らしい装丁もあり、とても良く目立ちます。
実際僕がこの作品を知ったのも、書店で平積みされていたからです。
表紙のイラストに釣られてしまったと言っても過言ではないかも知れない程、印象に残ったのが事実でして。
ただ、あまりにも表紙のインパクトが強くて、平積みされていないと途端に分からなくなるので不思議なものです。
不思議というか、ただ単に僕が作者のペンネームを覚えていなかったからなのですが…。
出版社とタイトルだけは覚えていたので、そこからお目当ての2巻目を探すのに、少々手こずりました。
そんな経験から、今回は記事を書いてみたいと思います。
棚差しの本は見つけづらい
元来僕という人間は、作者の名前を覚えないようです。
漫画の場合、作品を気に入れば作者の他の作品も読みたくなり、必然的に作者名まで覚えるのですが、ことそれ以外のモノとなると途端に覚える気がなくなるみたいでして。
特にアニメとなると、顕著になります。
例えば。最低なのですが「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」の作者名すら、原作を買うまで知りませんでした。
見ていませんでしたが「ご愁傷さま二ノ宮くん」の原作者さんだったのですね。
タイトルくらいは知ってました。
そんな訳で、上記小説「浜村渚」も作者名が分からずに探すのに手こずったのです。
只でさえ文庫本ってコミックスに比べて探すのが大変なので。
コミックスと文庫本って、背表紙の装丁からして全然違いますよね。
コミックスの場合。
タイトルの文体や色など1冊1冊工夫が施されていますし、小さなカットが入っている事も普通にあります。
ですが、文庫本の場合は、非常に簡素です。
そのレーベルごとに決まったテンプレがあり、文体も文字色も基本的にはどれも一緒。
唯一タイトル周りの背景色を作者ごとに統一している位でしょうか。
背表紙に目立つ特徴が薄いから、棚差しされている中から目的の本を探すのは骨が折れる訳です。
ところで、ラノベの場合は、この中間ですね。
文字に関する装飾は文庫本に倣っていて、レーベルによってはコミックス同様小さなイラストが描かれていたりします。
文庫本よりかはまだ探しやすい部類なのかなと。
とはいえ。
コミックスだろうと、文庫本だろうと、ラノベだろうと五十歩百歩。
無数の棚差しの本から、目的の1冊を探し出すのは骨が折れる作業です。
そこで、出版社側も努力する訳です。
出版社の営業努力(想像)
出版社の営業さんと思われる人と本屋の店員さんが店内で話をしている場面。
本屋に足しげく通っていれば、一度は目にする光景かと思います。
かくいう僕も何度か目撃した事があります。
で、僕は本屋でも出版業界でも働いたことが無い為、単なる想像でしかないのですが。
こういう時に、自らの会社の本を目立つ場所に置いてもらう様な営業努力がされているんじゃないかなと。
やはり本棚に刺して売られている本よりも、平積みされている本の方が目に付きやすいですからね。
平積みの中でも、更に目立つ場所…人目につきやすい場所に置いてもらいたいというのは、当然の事ですよね。
こういうのは、業界こそ違いますし、ニュアンスも異なりますけれど、別の業界でも行われていたりします。
携帯電話とかもそうです。
例えばドコモを例に取りますと…。
ドコモは毎月毎月店内に飾るポスターやPOP等販促品の種類や飾る方法・場所などを細かく小売店に対して指定しています。
店側はそれを順守し、売り場を作っている訳です。
とはいえ、ただ単に「〇〇を飾って欲しい」と店側に指示を出しても、それを店が守る謂れも無いですから、ドコモとしては期待する広告が適切になされる保証が無い事になります。
そこで、一時金を支給する訳ですよ。
ドコモの携帯電話を販売している小売に対し、ドコモの指示する通りの売り場を作った暁には、毎月決まった額のお金を支給していたりするのです。
当然店側が不当にこのお金を受け取る事の無い様、ドコモの営業職員が定期的に小売店を訪問し、細かくチェックしていたりもします。
本の場合、流石に出版社から書店に「宣伝費」としてお金が渡る事は無いかと推測します。
いや、もしかしたらそういう制度もあるのかもですけれど…。
何にせよ、本が目立つように書店に配慮してもらう営業努力は、出版社が行っている事かと思います。
まあ、出版社の目論み通りになるかどうかは、書店次第なのでしょうけれど。
五十音順を逆手に取ったペンネーム
なんだか大きく脱線した感が否めないのですが…。
棚差しされている本について、思い出して頂きたい事があります。
どのような順番で棚に並べられているか…についてです。
これは、特に決まりも無いでしょうから、書店ごとに違うかもしれません。
けれど、多くの書店では、大抵レーベル順。その中で、作者の五十音順で並んでいる事と思います。
タイトルの五十音順では無く、作者名の五十音順です。
という事はですよ、棚差しの本の中から目的の本を探す場合、作者名が不明だと大変な事になります。
最近は検索機を置いている書店も珍しくない為、タイトルさえ分かれば、作者名が不明でもどうとでもなります。
また、そんな機械を置いていなくとも、店員さんに直接尋ねれば良い。
こんな事で困るケースはそうそうないかもしれない。
ただ、目に付きやすい・探しやすい事に越した事はないんじゃないかなと思う訳です。
皆が皆、本が見つからないからと言って検索機を頼ったり、店員に聞いたりする訳ではないから。
では、どうすれば人目につきやすいのか。
五十音順に並んでいるのですから、先頭の方。つまりは、あ行で始まる名前だと目に付きやすいんじゃないでしょうか。
作者名が分からないと、取り敢えず書棚の先頭から探す事が常かと思われます。
そうすると、五十音順のケツの方よりも、頭の方が早く見つかる事になります。
途中で探すのを諦めて帰ってしまう客を取りこぼさずに済むという事です。
最初の方に書いた「浜村渚」を探す時、実際に僕はそうしました。
講談社文庫という事は覚えて居た為、先ずは講談社文庫の棚を探しました。
後に、先頭から順に見ていった訳です。
「浜村渚」の作者は青柳碧人さん。あ行だった為にすぐに見つかったのですね。
こう手順を思い返すと、レーベル名って大切だなと感じますね。
どこの出版社から出ている本か分からないと、文字通り端から端まで見て回ることになりますから。
そういうケースでも、やはりあ行が先頭に来るペンネームだと強い気がします。
さておきまして、では、あ行の名前でも、どういった名前が良いか。
これに関しては特に「これが良い!!」と思う名前って無いです。
それこそ自由です。
ただ、個人的には、「あ」から始まれば、より良いのかなと思っていて。
また、覚えにくい特殊な名前よりも有り触れた普通の名前の方が良いのかなとも感じております。
覚えにくい名前は一度覚えてしまえばいつまでも印象に残りますけれど、覚えるまでは中々に出て来ないから。
ここら辺は人によりけりな事ですが。
偶然ですけれど、サンデーもジャンプも、棚の先頭に置かれている作家は、その雑誌を代表する大先生だったりします。
サンデーでは、青山剛昌先生やあだち充先生。
ジャンプでは、秋本治先生。
「あ」始まりではないですけれど、尾田栄一郎先生もあ行だよなと思ったのですが、ここまで来ると流石に無理矢理すぎるので自重。
という訳で、ここらで「最も人目につきやすいと思われるペンネーム」を考えてみました。
最も人目につきやすいと思われるペンネーム
人目につきやすいという事は、即ち、買ってもらえる機会が増すという事です。
ペンネームって大事なんじゃないかなと。
条件としては、「あ」で始まり、世間一般に有り触れた苗字であること。
そこで、↓こんなサイトを頼りました。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~suzakihp/index40.html
僕も過去に何度か足を運んだ事のあるサイトさんです。
ここのコンテンツの一つに「苗字順位」というものがあります。
上から順に見ていくと、程なく「あ」が頭に来る最初の苗字にぶつかります。
全国第23位「あべ」。
漢字では「阿部」や「安部」等々様々あるでしょうけれど、ここでは「阿部」となっていますね。
この順位の真偽は分かりませんけれど、でも、確かに「阿部さん」は自分の周りにも大勢いました。
誰もが2,3人位は、パッと「阿部」姓の人を思いつけるんじゃないでしょうか。
「阿部」。
目に付きやすい苗字としては、最適なのかもしれません。
続いて、名前を考えてみます。
これこそ何でも良いとは思うのですが、それだと何も決められないので、やはりムリクリ決まり事を付随させます。
五十音順に並べられることから、名前も「あ」から始まると、より前の方に並べられるかなという発想。
(実際は大して変わらない筈ですがw)
名前も「あ」から始まり、普通の名前と定義してみます。
性別は仮に男性という事にしましょう。
「あ」で始まって普通の男性名。
「あきら」か「あつし」かな。パッと思いつくところでは。
ただ「あきら」は女性名としても使われる。
より男限定とすれば「あつし」でしょうか。
そこに拘る理由もないんですけれども、そういう事にさせて頂くと。
これで、最適なペンネームの出来上がりです。
全ての本が平積みされるとは限りません。
出版点数の多い昨今。書店側では、本を置くスペースの確保が滅茶苦茶大変らしいですから。
新刊と云えど、最初から棚差しという扱いとなる事も少なくない訳です。
その中で生き残っていくにはどうすればいいか。
ラノベのように表紙のイラストで注目を浴びる手法でも良い。
中身を磨いて、口コミ効果や何らかの賞レースで受賞を狙うという本来の勝負に出るのも良い。
(というか、みんなそうしているはずですが)
若しくは、目に付きやすいペンネームにするというのも、一つの手なのかもしれません。
見つけやすい名前、つまりは、書店の本の並べ方から「あ」行が先頭に来る名前を。
「あべ あつし」
そんな「見つけやすいペンネーム」の一つとして、これが良いんじゃないかなという提案。
(誰に対しての提案なのかは不明w)