「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」感想

この記事は

「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

予告からして、暗く退屈なイメージを持っていました。
エミリアの過去は、どうしても陰鬱なものになりますし、それを象徴するかの如く氷結の森が舞台。
映画として地味すぎるんじゃなかろうかと危惧していたのですけれども、そんなことはなかった。

感想になります。

メラクェラって何者?
本編だけ読んでいても、ついていけないことがありました(笑
(アニメ1期のディスクは未購入なので、当然原作小説も未読です)

さておき、冒頭からアクション。
終盤でもアクション。
しっかりと時間を割いて決着までを描くというバトルではありませんでしたけれど、そこは重要じゃないので、こういう扱いで正解なのでしょう。
静かな物語の中で、2人の絆を確かなものにするための起爆剤としての働きは十分であり、心情ドラマを一層盛り上げる装置として機能していました。

まさか、リア呼びにここまで深い物語が秘められていたとは。

エミリアにとって「エミリアであること」はとっても重要なファクター。
容姿や出自だけを取って「魔女」だの「半魔」だの呼ばれ、生まれた事から全否定されたのですから。
クライマックスでメラクェラに否定されている時の悲しみ・痛みは如何ほどだったのか…。
想像するだけで辛いよね。
しかも、その理由が自分自身に無いときている。
理不尽極まりないし、どうすることも出来ない。

誰も「エミリア」を見てさえいない状況での「リア」呼び。
エミリアにとって、愛称がどういう位置づけで認識されているかは不明ですけれど、それでも普通に名前で呼ばれる以上には「自分を認めてもらった」感があったんだと思うのです。
そうじゃなければ、ちゃんと「リア」って呼んでと催促しないでしょうから。

そう考えると、スバルの「エミリアたん」呼びも期せずして彼女の心を溶かす一因となっていたのかもですね。

意外なところでエミリアとパックの絆が見て取れました。
絆の深まり方としては、分かりやすかったのもあって面白かったですね。

それにしても…

それにしても、エミリアは何者なのか。
ますます謎が深まったような、少しは晴れたような…。

魔女の係累というのは真実ということでOKなのでしょうかね。
嫉妬の魔女サテラの生まれ変わりか何か?

パックは、エミリアが魔女になる未来を変えるために遣わされた?

考えれば考えるほど、分からなくなっていく。

終わりに

公式サイトにもありましたが、まさに「1期の前日譚であり2期への橋渡しとなる物語」でしたね。

2期は、恐らく20年4月から放送。
2クールで4章を描いていく…と思う、多分。
流石に4章を1クールという無茶はしないはず…。

となると、じっくりとエミリアの過去も描かれるわけで。
その時に今回の映画が活きてくるわけですよね。

精霊の制約も大事になってきますし。

アニメ派の方にとっては、必見の映画ですね。
個人的にも満足出来ました。

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