はじめに
4章まで一気読みして、気づきがありました。
「このラノベ、中途半端なところで区切れない」。
続きが滅茶苦茶気になるタイプの作品だから、一区切りつけないと絶対飢餓感に襲われる。
だから、誓ったのです。
5章完結するまで買うのをストップしよう!!
まぁ、速攻でレジに走ってましたけれど。
16巻感想です。
感想
舞台は水門都市プリステラ。
聖域での戦いから1年。
ベアトリスがさらに可愛くなってました。
スバルにしか心を開いてなかったベティ。
いつのまにやらエミリアのことをちゃんと名前で呼んでるようになってると喜んでたら、それだけではなく、エミリアの為に怒れるまでに関係を進めていたのだから、これを喜ばずになにを喜べばいいのかと。
もともとの素直な性分からか、一度心を開けば、こうやっていっきに関係を縮められるんでしょうね。
息をするようにスバルの膝の上に座ったりと、もう可愛くて仕方ない。
スバル、エミリア、レム、3人夫婦の娘として、すくすくと成長して行って欲しいと思いました、まる。
なんにせよ、レムという大きな大きな喪失感はあるものの、ほのぼのとしたコメディパートは良いものですね。
これぞスバルが文字通り命を懸けて無し得て来た未来。
スバルの努力が報われた一時だから、非常に楽しく読めました。
だからこそ、そこからの暗転がとてつもなく辛い。
先鋒を切ったのは、ハインケルの登場。
人間のクソな部分を煮詰めて培養したような形容しがたいクズですね。
最初はちょっとだけ同情できる部分があるんじゃないかと考えていたんですよ。
スバルにとっては非の打ちどころの無い憧れの人物であっても、復讐に駆られていたのは事実なのだから、若しかしたら、家族から見たら恨むべき人間なのかもなと。
実際ラインハルトとの間には確執があったのだから、息子であるハインケルも父を恨むべき理由があるんじゃないかなって。
そのようなことを考えながら、読んでいました。
が、ユリウスの語る過去が真実であるならば、擁護のしようがないほどのクズっぷり。
ムカムカしますね。
そんなムカムカを素直に表明できるのは、僕はスバルの良い点だと思うのですよ。
エミリアに向かってスバルがこう述懐してます。
「エミリアも今後、王選やってく中で色んな人の考えとか、打算とか損得って考えと無縁じゃいられない。」
素直で正直、他者の善心を信じるエミリアの在り方は間違いなく美徳だ。
真に、その美徳が彼女の心身に起因するものならば、無知でなくなっても在り方は損なわれない。
これ、まんまスバルに当て嵌まりますよね。
「他者の善心を信じる」という部分では、エミリア程スバルは心が綺麗では無いかもしれません。
ちゃんと他者を値踏みすることが出来るので。
この点を除けば、スバルそのもの。
1年経って、変わった点もあれば、変わってない点もあって。
変わるべきところはちゃんと変わって、変わらなくて良い部分はそのままに。
スバルは、他人を思いやって他人の為に怒れるという美点がある。
自己評価が滅茶厳しいスバルですが、こういう点は素直に他者の評価を受け入れていいんじゃないかなぁ。
そんなクソなハインケルをけしかけるプリシラ。
アルともども好きになれねぇ。
傲岸不遜を絵に描いたような人間。
これと仲良くしようと努めるエミリア、スゲェ。
ベティにこてんぱんにやっつけて欲しいわ。
アル?
奴は愛しのレムを悪く思ってる節があるので大嫌いです。
そこにどんな理由があろうと、許されません。
そして大罪司教。
シリウス・ロマネコンティ。
こわ。
洗脳じゃん…。
異常な状態を普通に描かれて恐怖でしかない。
いつどうやって洗脳されたのかが全く分からないほど、スムーズに狂っていた。
どうやって対処するんだろ…。
終わりに
ああ、やっぱり先が気になる。
次は6月ですね。
長いなぁ。
………………。
なんで次は外伝やねん(`ε´)ぶーぶー
半年先なの?
ま・ち・き・れ・な・い~