はじめに
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。
半年ぶりの新刊だぁぁぁぁぁぁぁ。
待っちくたびれたぜぇぇぇぇぇぇ。
って、これでもラノベとしては超速ペースを守って下さっている所に全力土下座すべきなんですけれども。
とはいえ、間に外伝を差し込まれたのはやはり痛かった。
外伝は、もう少し落ち着いてから手を出す事にして、先ずは本編ですよ!!
第5章第2巻となった今回は、今までの絶望とはまた違った味わいの絶望感に浸れる巻でしたね。
感想です!!
感想
スバルが言うように、これまでの死に戻りは十分な猶予がありました。
絶望的で光の見えない状況でも、対策を練るだけの時間があって。
一度は弾き返されても、次に繋がるヒントを持ち帰って、それを含めた新たな対策を実行して…。
死という耐え難い苦痛になんとか耐えながらも、何度も何度も試行錯誤を繰り返して切り抜けてきた絶望。
時間がそれを可能としてくれた側面が確かにありました。
けれど、今回最初の死に戻りは、そんな時間的猶予が無かった。
17巻にもなって新しい展開を持ってこれる長月先生の手腕には感嘆させられますし、今までにない絶望感がシンプルに演出されていて、とても良いです。
「時間がないなか、ではスバルはどう窮地を脱するのか」。
ワクワクしながらページを繰ると、しかし、そんな期待を裏切る展開が待ち受けていて。
絶望をなんとか突破して、ループから抜け出してきたこれまで。
それがなんと更なる絶望に上塗りされて、ループを脱する事になるとは。
これまでのルールから考えれば、きっと次にスバルが命を落としたとしても、セーブポイントは上書きされている筈です。
「憤怒」に出会う直前ではなくて、エミリアを連れ去られた後になってるんだと思う。
スバルにとって、「レムが眠らされた」のと同じ位辛い出来事が「事実」として更新されてしまった後。
絶望を突破するどころか、新手の大罪司教に最愛の女性が拐かされるという更なる絶望感が確定してしまったというのは、かつてないことでした。
レムの件を含めても良いですが、それでもあの時はまだ「怠惰撃破」という収穫があったから、多少は（本当に多少は）救われる部分もあったように思う。
けど、今回はそれすら無し。
「死に戻りがあるんだから、どんな絶望的な状況に陥っても、結局は助かるんでしょ」が通じにくくなってるという事なのかもしれません。
そう考えると、色欲との戦いも楽観は出来ませんね。
主力メンバー誰かしらの犠牲が確定してしまうことも可能性としては強く残った形になります。
痛恨の敗北を喫したのち、更にセーブポイントが更新されてしまうのか。
一層緊迫感が高まる展開が17巻の序盤から展開されてました。
考えられる犠牲者
さて、読了してそんな感想を持ったのですが、もし犠牲者が出るとしたらという考えたくもないifに敢えて思いを巡らすと、該当人物は1人でしょうか。
その人物自身は主力メンバーとは言い難いのですが、巡り巡ると主力に波及しそうという意味では大きな存在感を放つ人物。
そう、ギャレク・トンプソン。
プリステラを治める十人会の1人。
彼自身が死んでしまうと、巡り巡ってガーフィールが心に今度こそ深刻な傷を抱えることになりそうです。
下手すると「死んでしまう」ほど。
出来れば、ギャレクには生き残ってもらいたいところ。
ですが、ピンクの肉塊や人ほどのハエを見ると、彼も既に「色欲」に変化させられている可能性が大ですよね。
彼はどうなっちゃったのか…。
最有力なのは、「色欲」の影武者役をやらされていたドラゴンでしょうか。
だとすると、「生きてる」ので、まだ可能性は残されてますが。
「色欲」を倒せば元に戻るのか?
それとも、変化させられる前になんとかしないといけないのか?
後者は時間的にも既に不可能か…。
ギャレクが生き残れるか否かが、割と重要になってくる気がしました。
終わりに
まさかの大罪司教勢揃い。
個人的には「暴食」を一刻も早くぶっ殺して、レムを目覚めさせてほしい所ですが‥。
それが今は出来ないところがモドカシイ。
流石にユリウス1人では倒せないだろうし。
あと、ラインハルトも何してんだろう。
最強のジョーカーだから長月先生も扱いには苦慮されてそう(汗
手助けに来られない事情というのが気になりますね。
まだまだ追い込まれてる感じでは無いものの、大罪司教の数からしたら、絶望感は今までの比ではないのかもしれない。
ここからどう盛り返すのか。
12月の18巻に早くも期待です。
それにしても処女厨キモいな…。（ほぼほぼ同族嫌悪w）