この記事は
「Re:ゼロから始める異世界生活」第24巻の感想です。
ネタバレあります。
はじめに
いよいよ第6章もクライマックスへ突入。
反撃?
反撃と言い切れないところがありますが、兎も角スバルの反撃展開の開始です。
謎がいくつか明かされました。
この先に、ようやくレムとの再会が待っていそうです。
暴食
スバルの記憶喪失は、やはりというか暴食の仕業。
23巻の感想でその点に触れておきながらも否定してしまったのは、僕の記憶力の無さが原因ですね。
そっか。
名前を食われると存在が奪われ、記憶を食われると記憶が。両方を食われると存在が奪われると同時に昏睡状態に陥る。
記憶だけを食われた者がいなかったので、失念していましたが、そうだね。
これと併せてスバル殺害犯がメイリィだったことで、前巻の疑問のあれこれも解けたのかな。
やはりメイリィを殺していたのはスバル自身で、その事実は読者の中から消せないと書きましたが、まぁ一定の納得感はありました。
精神的に酷く摩耗し、正常な状態では無かった、かつ、自己防衛としてメイリィを手に掛けていたのですね。
そんなメイリィを今回しっかりと助け出して、これでようやく正式に捕虜から仲間にランクアップですね。
この展開は、望んでいただけに非常に良かったです。
戦力としても純粋に心強いし、幼女を敵に回す展開だけは避けたいですからね。
暴食に記憶を奪われたからこその怪我の功名と言えるかな。
ただ、肝心なのはスバルの記憶が奪われた以上、これ以上暴食を逃がしてはならないという点。
水門都市で決着出来なかった後悔を引きずらない為にも、是が非でも仕留めてもらいたいところ。
ロイは今回斃せたので、シャウラを正式に陣営に引き込めれば、攻略は可能そう。
問題は、ライとルイ。
ライに関しては、レイドを喰わせてはいけない気がします。
レイドが解き放たれると、先ず勝ち目なんか無くなるし、そもそも自由になると塔を破壊してしまう。
塔が壊れると、自動的にシャウラが大サソリに変身して敵に回る。(人間態のシャウラをいくら味方にしようと、このシステムはどうしようもないはず)
そうなると詰むのは、今回散々読んできたので、元凶のライを潰すのが最優先なのかな。
ルイは、そもそも何故あんな不思議空間にいるのか?
あそこから自分の意志で出てこれるのか?
暴食の「主人格」がもしもルイなのだとしたら、個人的には腑に落ちるのです。
名前や記憶は、マナで出来ていると仮定するなら、ライやロイが食べたそれらはマナであり、マナは「全てのマナが帰る場所」つまりはオド・ラグナへと行く。
通常であればそこで処理されるところを、ルイが取り込んでしまう。
つまりは、ルイはオド・ラグナに留まり続ける理由があって、ルイから兄達に力が分け与えられているのではないか。
そうはいっても、生者がやすやすと行ける場所とも思えない。
ルイは自らが死ぬことで、オド・ラグナに存在しているのではないのかな。
(ルイの権能がオド・ラグナに取り込まずに、自我を保ったまま、そこに留まれるという前提での推論)
となれば、死者の書を読んで、オド・ラグナに行ってしまうのも理解できる。
死者の書は、つまるところ、死者の記憶であり、本という形を取っているに過ぎない存在。
実質的には「オド・ラグナに取り込まれたマナ」であり、オド・ラグナの一部とも言える。
レイドの死者の書のみオド・ラグナに通じているわけではなく、書庫にある書全てがそこへと通じる扉なんじゃないかな。
推論に推論を重ねてきましたが、これらが事実とするなら、全ての攻略の道が見えてきます。
その前に『試験』のルールを振り返ります。
1.『試験』を終えずに去ることを禁ず。
2.『試験』の決まりに反することを禁ず。
3.書庫への不敬を禁ず。
4.塔そのものへの破壊を禁ず。
1と2はぶっちゃけどうでもいいです。
大事なのは3と4。
塔そのものを破壊してはいけない。
書庫そのものへの不敬をしてはならない。
どこにも死者の本を破壊してはならないとは明言されていません。
一見、死者の本の破壊も禁じられているように錯覚しちゃいますが、それは死者の本を書庫に含めて考えているから。
3と4は、書庫自体への不敬を禁じていて、塔の一部である書庫の破壊を禁じているのであり、書庫に所蔵されている死者の本への言及ではありません。
そして、ルールの5つ目が超重要。
5.『試験』の破壊を禁ぜず。
『試験管』の相手をしなくても良いって解釈できます。
つまり、レイドと戦う必要はない。
『試験』そのものを壊せばいいんだから。
以上より、『試験』及び暴食攻略法はこうなる。
先ず、書庫からルイの死者の書を探す。
ルイが死者なのであれば、必ず存在しているはず。
見つけ次第、ルイの書とレイドの書を破壊する。
死者の書を破壊することで、対象の存在が消えるかどうかはご都合に頼るしか今のところ無いけれど、これでルイとレイドが消えるはず。
この時点で、僕は暴食に食われたマナが解放されると思っています。
死者のマナは、オド・ラグナに取り込まれ、生者のマナは本人に帰る。
スバルが記憶を取り戻し、ユリウスの存在が戻り、そして、レムが目覚める。
あとは簡単。
他人の能力を失ったライとロイを仕留める。
そう難しいことではないと思うのです。
戦力的には、こちらに分がありますもの。
あとは、シャウラを陣営に引き込んで、『試験』を終え、暴食を斃すことで目的も達する。
残る問題は、嫉妬の魔女。
魔女の出現条件が不明すぎる
そもそも嫉妬の魔女はどうして出てくるのでしょう。
4章でもそうだし、今回もそう。
タイミングが謎で、しかも対策が出現する前に条件を打開するしか無い。
レイドがいればどうにかなりそうですが、基本出てきた瞬間にお手上げ。
どうしようもないのですが、どうにかなるのか?
で、1つ妄想。
やっぱりシャウラの言うお師様はスバルなんだよ。
と言っても、別のスバル。
400年以上前の異世界に飛ばされたスバル。
スバルが元居た世界を世界A。
エミリア達が住む世界を異世界とするなら、世界Aはパラレルワールド的に複数存在し、異世界は1つしか無い。
そう仮定すると、世界Aの世界線1のスバルが400年前の異世界に現れ、世界線2のスバルが現在に現れた。
アル=スバル説を採用するならば、世界線3のスバルが数十年前の異世界に現れ、辛酸を舐めた末に「アル」になったのかもしれない。
んで、シャウラの言う「かか様」がサテラなのでは?
違うか。
そしたらエミリアにもっと反応してるか…。
ううううん。わからん。
かか様については分からないけれど、少なくともお師様はスバル。
スバルならオーケーグーグルなんて言葉教えそうだし(笑
取り留めもなく書き殴りましたが、スバルが賢者なのでしょうね。
そうじゃないと、シャウラが救われないので、そうであって欲しい。
終わりに
次でプレアデス監視塔編は本当に終わるのかな?
webの方でも終わってないのに終われるのか不安でいっぱいです。
が、良いように解釈するならば、レムの復活を書籍とwebで同時進行にするために敢えて更新を止めているのかもしれない。
web版読んでないので知らんけど。
兎も角、待ち焦がれたレムの復活。
それが次で叶うと本当に嬉しいのですが、果たして。