この記事は
「Re:ゼロから始まる異世界生活」第4章総括です。
ネタバレを含みます。
はじめに
はい。
て訳で、「Re:ゼロから始まる異世界生活」の10巻から15巻までを読みましたので感想記事です。
ネタバレあります。
先ずは総括を。
長い。
もう一言。長いです。
web版で全11章の予定という書き込みを見ました。
15巻まで来て、まだ全体の3分の1しか終わってない計算。
しかも、2章までは短いと来てる。
いつ終わるんだろう(汗
でも、面白いから困っちゃう。
4章はこれまでと違って、過去がメインになってるので、停滞感は否めませんでしたが、それでも面白い。
夢中になって読み進めてしまいました。
お陰で寝不足です。
長いという批判めいた言葉から入りましたが、少し弁明をします。
長いのも納得なんですよね。
「序章」の総括ということでしょうか。
エミリア陣営の地固めという意味では、必要な巻数でした。
3章最大の懸案事項だったロズワールの真意。
想像以上に悪辣としたその真意に愕然としましたが、彼を本当の意味で仲間にすること。
頑なだったベアトリスを解放すること。
精神的な意味でのエミリア自身の自立。
そして、手薄な陣営の補強。
4つもの重大案件をいっきに解決したのですから、長くなるのも必然ですね。
これに魔女の謎だったり、三大魔獣の一角である大兎との戦いだったり「今後必ず描くべきこと」を絡めてきたのですから、寧ろ短いくらいだったのかもしれません。
ただ、よく分からなかった点もありました。
1つ目は、フレデリカとガーフの輝石。
何の意味があったのでしょうか。
5章で2人の母親が出てくるようなので、その時に真価を発揮するのでしょうか?
そして最大の謎は、フレデリカの輝石の方。
墓所付近へとジャンプさせたことが誰が仕組んだもので、どういった意図があったのか。
通して読んだとはいえ、僕が見落としただけかもしれませんが、ここが分からなかった。
誓約の相手は、ロズワールである可能性が高い。
ということは、ロズワールが「スバルにフレデリカを疑わせて、屋敷に戻らせる為」だったのか…。
ロズワールの目的を果たす過程の1つに、スバルに困窮した状況を知らせるというのがあったように思うのです。
屋敷の襲撃と大兎による殺戮。
後者は自分で出来るけれど、前者はスバルを屋敷に戻さないと知らせる事が出来ない。
たまたま1周目にアーラム村の住民の解放をスバルが思いつき実行できましたが、それは不確定要素。
確実にスバルを屋敷に戻す為に仕組んだ。
のか?
ちょっと分からなかったですね。
もう1つはパックの件。
ロズワールが顕現でき辛くしたのはパックが説明してくれましたが、その後のパックの行先が不透明でした。
えと。
憑依する石を移動できるのかな?
エミリアが持つパックとの契約の石。
ここから深夜スバルとの打ち合わせで抜け出して、フレデリカの輝石に移動。
それをガーフ戦で使ったり、ラムに持たせてvsロズワール戦で使われたりした…という理解でOK?
エミリアの記憶を解放するため、自由に顕現する為に仕組んだこと…なのかな。
この辺は、多分こんなくらいの解釈で良いのかな…。
問題は1つ目ですね。
今後明かされるのか?
僕が見落としただけなのか?
誰か教えてプリーズ。
ベアトリスが可愛い
「あのっ……もしよろしければ、洗濯物を少し持っていただいてもいいですか?」
「お前、あんまり調子に乗るんじゃないのよ。――ちょっとだけかしら」
そう言って、ベアトリスは気の進まない顔で洗濯籠へ手を伸ばしたのだった。
かわえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
なにこの可愛さ。
たった一言に、ツンとデレを内包する矛盾。
それを矛盾とさせないベティというキャラクターの深み。
やべぇ。
元々喋り方とか性格とか好みでしたが、こうして本気のデレを見せられると可愛さマシマシですね。
4章は、ベア子の可愛さが詰まっていましたね。
400年という長い間契約という呪いに縛られたベティが解放される瞬間のカタルシスが凄かった。
これまで寂しい表情を覗かせていた彼女がようやく救われた瞬間ですからね。
スバルにしか無し得ない偉業でした。
ガーフとオットー
4章で忘れてはならないのが、この2人の存在。
良い味出しまくりでした。
ガーフは、もう完全に僕の中では「CV.岡本信彦さん」(笑
恋が一方通行なトコとか、まさしく岡本さん。
「三下ぁ」と一方通行なとこも岡本さん。
なかなかに中二な男児で、スバルにとって良い弟分を得られたなと思います。
そんで、オットー。
3章でスバルを蹴落として白鯨から逃げたり、魔女教に簀巻きにされたりが嘘のような大活躍。
スバルを友人として正当に評価し、スバルを鼓舞して勝ち目のないと分かっていながらも、スバルを信じた。
行きがかり上の付き合いなのに、最後まで協力し、いつの間にか内政官に就任させられてるのもオットーらしい。
なにより、彼の立ち位置が得難いほど大きい。
唯一のツッコミ役。
ぺトラにすら弄られ役として認識されるくらい、全員から弄られ、それに全力でツッコミ返せるというのは、暗く沈みがちな物語に於ける一服の清涼剤。
レムが眠り、パックが沈黙してしまうという僕にとっては痛恨の事態が続いた中で、オットーの存在のなんと大きなことか。
繰り返しますが、得難いキャラクターを味方にできたのは、4章の大きな大きな収益でした。
魔女たち。
新感覚暴力ツンデレ系癒しロリ巨乳可愛い。
エミリアを包み込む包容力と良い、魔女たちの中では頭1つ抜けて良かったです。
残された謎
4章で解決出来なかった謎もありますね。
一番大きいのは、「強欲の魔女」エキドナ。
墓所における試練の中で出て来たエキドナとベティ、ロズワールの記憶の中のエキドナ。
似て非なる2人のエキドナ。
他の魔女がエキドナをエキドナとして認識してるので、全くの別人という解釈は成り立たない。
でも違うらしい。
シリーズ最大の謎なのかもしれない。
試練の中のエキドナが現世でシーマの身体を乗っ取り復活した以上、今後エキドナとの戦いがあるのでしょうか。
そんで、スバルの頭痛の種なのが、メィリィの雇い主の正体。
2章と4章の背後で暗躍する存在ですね。
ロズワールでは無いというのは衝撃でした。
いや、もう、散々目的の為に悪逆の限りを尽くしたのだから、そこもお前の責任にしとけよと思ってしまいましたが、違うと言う。
これ以上エミリア陣営に裏切り者が居て欲しくないので、もっと他の人間が雇い主であって欲しいですね。
最後がエミリアの出自でしょうか。
魔女の娘という言い回し。
どの魔女の娘なのかと考えれば、サテラしかいないんですよね。
でも、それだとおかしい。
彼女の過去やフォルトナの言葉から類推するに、エミリアの両親は、父がエルフで母が人間だと思われます。
サテラはハーフエルフであり、人間ではない。
エミリアも結界から抜けれなかったので、クォーターでは無く、文字通りハーフなのでしょう。
矛盾があります。
どういうことなのか。
エキドナの態度やミネルヴァの優しさ、なによりサテラとエミリアの生き写しのような顔を鑑みると、サテラが第一候補であるのは疑わしくないんだけれど。
謎…ですね。
終わりに
「リゼロ」という作品は1つの章が本当に長い。
その上、先が気になる終わり方を毎度する。
ある意味厄介な作品です。
16巻は3月に出るようですが、どうしようか悩んでます。
5章が完結してから一気読みという方法を取りたいと望む一方で、少しでもいいから早く読み進めたいという願望もある。
WEB版では(5章は)完結してるのだから、5章完結まで連続発売とかしてくれないかしら。