この記事は
「変人のサラダボウル」第2巻感想です。
ネタバレあります。
はじめに
待ってました第2巻。
顔見せ興行も終わり、いよいよ本格的に日常が始まったという感じです。
感想です。
感想
1巻の感想で食事について書きました。
日常を描くのに、平坂先生は三大欲求を積極的に作中に取り入れている印象が強い作家です。
性欲についても同様。
「はがない」ではヒロインに自家発電をさせ、「妹さえ」では更に夜の営みまでやりました。
今作でも既にリヴィアが性風俗で働く(実際には、働く前に逃げ出せたのですが)というとんでも展開までやってのけました。
リヴィアがそこで出会ったのがプリケツ(源氏名)。
「妹さえ」の変態とは別人の女の子。
2巻では、彼女が大きく取り上げられてましたが、キャラ立てに躊躇なく性について活かしてくるのね。
バンドで食っていきたいという夢。
その為に、知らないオッサンに胸を揉ませるくらいならやってのけ、その方法も閉ざされれば「泡の国」で働くことをも厭わない。
女性キャラに処女性を求めがちな文化の中で、一線こそ超えてないものの、それを匂わせるのは中々に珍しい。
(それだけに、生きるために性を売っていた「ひげひろ」はセンセーショナルな作品だった)
ただまぁ効果は絶大だねぇ。
意味もなく性風俗店で働かせてる訳では無くて、「短期間でお金が欲しい」「その上でバンドの練習時間を作りたい」という2点を理由としているから納得しやすい。
別に性風俗店で働くことに抵抗が無い訳では無いとキャラに言わせたうえで、それでも仕方なくその手段を選択肢に入れているところに、彼女の夢に掛ける本気度が見て取れる。
音楽で食べていきたいという直向きな性格を描写するのに、効果的に使われているからね。
プリケツの「いやらしい店で働いていた動機」が分かって、非常にスッキリしました。
もう1つ、同じく性的なことで言えば閨春花。
惣助の後輩探偵で「別れさせ屋」と得意としている女の子。
今後本格的に展開されそうなラブコメ面での主役の1人と言っていいと思う。
「ラブコメのヒロインが、仕事でターゲットの男性とラブホに入っている。」
ラノベでは「普通」はアウトだよねw
同じく1巻でもやもやしてた点なのですけれど、ホテルに入るだけで何もしてないと判明し、ホッとしました。
彼女は正統派ヒロインとして、ラブラブコメコメをして欲しいですね。
終わりに
サラ、小学生でした(笑
友奈との関係がどうなっていくのか楽しみですねw