「シャングリラ・フロンティア」第1巻感想

この記事は

「シャングリラ・フロンティア」第1巻の感想です。
ネタバレあります。

話題になってたから読んでみた。

最近こんなのばかりなのですが、自分で探すというよりかは話題になってから手を伸ばすことがあります。
今作もそういった経緯で購入、読んでみました。

感想です。

見た目のインパクト大事

鳥頭で半裸。
見た目のインパクトは物凄いものがありました。
取り合えず一発で覚えちゃったよね。
漫画の点数が増加の一途を辿る中、「取り合えず覚えてもらう」というのは大事。

奇抜なタイトルにする。
特徴的な人にはない絵柄を売りにする。

色々あるけれど、今作は主人公のビジュアルで印象付けに成功してる気がします。

あとは、ここに物語として説得力を持たせられるか否か。
そういった着眼点で振り返ってみますと、見事に「鳥頭半裸の意図」の説明がありました。

変態ファッションが趣味では無いらしいw

キャラメイク時点で防御を売ると、結構なお金になる。
それを元手に良い武器を持てる。
フルダイブ型のゲームは、見た目がそのままゲーム内に反映されるっぽい。
半裸で素性バレする勇気は無いので、素顔を隠すためのマスク(鳥頭しか無かったらしい)を着用した。

というのが初期の説明。
なるほど。
無理が無いです。

職業とかが豊富にある割には、マスクが一種類しか無いのは少々疑問ですが、そこにツッコむのは野暮。
防御より攻撃重視というプレイスタイルには「そういうものか」と受け入れるしか無いし、変態ファッションに合理的な説明がなされています。

問題はここからですね。
当然ゲームを進めれば、防御に頼らざるを得なくなります。
半裸ではなくなるし、そうするとマスクを被る理由も無くなります。
折角築いた見た目のインパクトを失ってしまうのです。

この点をどう解消しているのか。
解消の仕方が実に巧かったです。

呪いのせいにしておこう

どうやらゲーム「シャングリラ・フロンティア」には、ゲームクリアがあるようです。
制作者?
管理者?
少女?
ゲームの運営に深く関わっていると思しき人物の呟きから察するに、現状でクリアが可能なようですが、未だに進捗率はゼロ。
率を高めるには、どうも7体いるというユニーク・モンスターの打倒が必要っぽい。

そのうちの1体である「夜襲のリュカオーン」にエンカウントした主人公サンラク。
激闘の末リュカオーンの呪いを受けることなるんですが…。

全部呪いのせいにしてました(笑

でも、これ巧妙だよねぇ。
サンラクにリュカオーンを倒したいという動機を持たせているし、それが物語を前進させることにも繋がっている。
なにより鳥頭半裸というサンラクのアイデンティティを続けざるを得ない理由づけになっている。

巧いなぁ。

でもこれ小説が原作なんだよね

主人公の見た目の奇異さで他作品と差別化を図っている。

なるほど。
漫画やアニメならそういうことも可能だろう。

けど、残念かな。
この作品の原作は小説なんだわ。
見た目のインパクトで読者に印象付けをしているという論法は使えませんw

ということで、実に滑稽な記事となりましたが、ま、いっか。

取り合えず続刊は購入予定。
話がどう回っていくのかまだまだ掴めてないですし、絵が上手いですし。
もう少し読んでいきたいと思えましたので。

という訳で2巻を楽しみに待ちたいと思います。

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