「シャングリラ・フロンティア」第3巻感想

この記事は

「シャングリラ・フロンティア」第3巻の感想です。
ネタバレあります。

エムルさん、かわいい

もこもこしてふわふわとして。
愛嬌があって、ぴょこぴょこしてる。
あまりにもプリチー。
ある種「ヒロインの理想形」の1つ。
それがエムルさん。

一生懸命詳しくないモンスターについて解説してるのに、辛辣なツッコミを入れられてプルプル震えてるところとか、可愛すぎてもうなんなのさ。

そんなエムルさん、遂にメインヒロインへと昇格を果たしました!!

果たしたと勝手に思い込んでますよ。

だって、一度死んだNPCは二度と復活しないと分かったので。
サンラクが「ゲームプレイ」を出来なくなる日はそう遠くない気がします。

死生観と緊張感。

あくまでもこの作品は「ゲームをプレイしている」ことに主眼が置かれています。
それが良く表れていたのが、クラウンスパイダー戦。
千紫万紅の樹海窟のエリアボスであるこの蜘蛛のモンスターをノーダメージで倒すと宣言し、見事やってのけたサンラク。
然しながら、その手法はちょっと「オーソドックスな攻略法」とは異なるようで。
攻略掲示板vol.11には、「地面に落とした後、上空にある丸太を落としたり、再び登って来ようとした所を落としたりしてハメ殺す」と書かれており、これが一般的な攻略方法なのでしょう。
サンラクも途中まではこの方法を取っていたし、手応えを得ていたことからも、そのまま倒し切れることも分かっていました。
しかし、あくまでもスキルを磨く為に正面からの攻略に舵を切り、そうして倒し切りました。

もしこれが本当の命を懸けた戦いであれば、どうだったか。
サンラクの戦い方は、決して褒められる類のものでは無いはずです。

「死んでも復活地点に戻るだけ」という「死生観」を持つサンラクは、一般的なゲーマーとしての感覚を持っているに過ぎません。
これは当然であるのだけれど、エムルにとっては違うのでしょうね。
同じ開拓者の死に対するリアクションが、サンラクとは全く違って、(少なくともサンラクより)死を重く受け止めていました。
これはやはり、NPCである自身の死が意味するところを正確に把握している可能性が高いということなのかなと。

僕らもまだ今作を「ゲーム」として見ているから、死に対する緊張感を持っていません。
死んでも大丈夫、復活できるからと作中のゲーマーと同様の死生観を持っているからです。

ただ、この先必ずこの感覚は変わってくるはずです。
それもエムルを可愛いと思えば思うほど、その感覚は劇的に変わるはず。
僕なんて、絶対に変わる。というか、変わった。

もし、ライブスタイド・レイクサーペントのエムルへの一撃をカッツォが受けてくれなかったらば。
考えるだけに恐ろしいです。
カッツォ君、マジGJ。

段々とサンラクのレベルがエムルに近づき、敵も伴って強くなっていきます。
「エムルは高レベルだから守る必要性が無い」というこれまでの意識を捨てて、彼女を守りつつの戦いが必要になってくるのでしょう。
(例えサンラクがエムルを好きじゃなくとも、彼女が居ないとユニークイベントを進められなくなるでしょうから、必ずサンラクはエムルを守るようになる…と思ってます)

ゲームをしてるという根底はそのままに、しかし、よりバトルに緊張感が生まれるのかなと。
今回はその入口に立ったように見受けました。

終わりに

玲ちゃんは、ヒロインになれるのでしょうかね???
このまま攻略掲示板での出番メインだったらカワイソすぎるぞw

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