「シャングリラ・フロンティア」第6巻感想

この記事は

「シャングリラ・フロンティア」第6巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

ゲームの内外でドラマが加速する第6巻。
特にゲームの外での出来事は、なんとも意外でした。
全然違うことを考えていたのですけれど…。
感想です。

茅場晶彦

実のところ「シャンフロ」の管理者は茅場晶彦だと思っていたのです。
あ、いや。
言葉通り「ソードアート・オンライン」のキャラクターが出版社も作者の枠も飛び越えて出張してきてるなんて無茶苦茶な想像をしてた訳では無いんですけれどね。

「SAO」の茅場のような悪意や野望をゲームに込めて、プレイヤーを「利用」してるのかなと。
でもなんか違う感じ⁉

ごくごく普通のゲーム開発会社に見える「ユートピア社」。
世界征服を企んでいたり、悪の秘密結社のフロント企業には到底見えません。
そこで働くのは、ゲーム開発者達。
その中枢人物が2人の年若き女性。
子供の喧嘩のようにいがみ合う2人は、恣意的に解釈しようとしても「悪の科学者」には見えない。
2人の女性に振り回される宣伝部長の男も、眼鏡を輝かせて悪辣な表情をしそうにもない。

一体どういうことなのか…。
本当にただの会社が運営してる普通のあり触れた良ゲーなのか…。

違うと思う。
というか、そんな訳が無い。
わざわざ「ゲームの外側」を見せたのだから、間違いなく意味がある。

じゃあ逆に考えてみてはどうか?
悪いことを目論んでいるのではなく、例えば地球を救う為というのはどうでしょう。
なんだか猛烈にフィクションにしてもきな臭くなってきましたがw
フルダイブからログインできなくして…というゲームのシステムを悪用した茅場のやり口がいかに説得力があったか分かりますね(汗

ま、まぁ、「何故ゲームで世界を救えるのか」は素人には及びもしない画期的な設定で説得力が生まれるとしてw

ゲーム会社の名前が「ユートピア」=「理想郷」。
ゲームの名前が「シャングリラ・フロンティア」、直訳して「新天地の理想郷」というような感じでしょうか。
ゲームの世界そのものを理想郷と謳っている可能性は捨てきれませんが、どうもプレイヤーに理想郷を探させている節があります。

人類にとっての新たな理想郷を探索する為のゲーム。
うううん。妄想が酷いな。

絶対何らかの計画がゲームの運営の裏にあると思うのですが…。
なんじゃろね。

サンラクのゲーマーとしての腕が見れた

ウェザエモンを倒したサンラク達。
運営も慌てる程の「想定外の進撃」を見せたことで、ゲーム上のシナリオをサクサクと進められるというのは作劇上素晴らしいメリットをもたらせてくれましたね。

壮大な(壮大に思える)ゲームのシナリオを大幅にショートカット。
テンポよく物語が進みましたから。
お陰でエリアボス戦に様々な制約を付けた上でのバトルを堪能しました。

なんちゅうか改めて、サンラクのゲームスキルの高さを感じましたね。
ヴォーパル姉妹の助力やリュカオーンの呪いによる瘴気対策など「普通のプレイヤーにはない利点」こそありましたが、これらを考慮しても「サンラクだから勝てた」ように見えました。

取得したばかりのスキルを使いこなし、装備したばかりの武器の特性を理解・利用して、相手を分析した上で素早く立案・実行する。
ゲーム慣れしてないと無理だし、ただ慣れてるだけではなくスキルも持ってないと自分の作戦に操作が追い付かない。

わずか八撃で初見の7体のエリアボスを屠るなんて芸当、まぁ、出来ませんわな。

終わりに

ゲーム「シャンフロ」の目的って何なんだろう。
分かりやすく悪事の為にしておいて欲しかったwww

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