はじめに
「反省会」とか何様なんだというタイトルに先ずごめんなさい。
関係者でも作家でも評論家でもなんでもないただの漫画好きが使って良い言葉じゃないですが。
他に思い付かなかったんだもん。
さて、本題です。
何がいけなかったの?
why?
僕は「ジャンプ」をデジタル版で定期購読してます。
ですが、全然読めてなかったりします。
無職でダラダラとしてて時間を持て余してるくせに、他の事にリソースを割いていて、常に1~2号溜めこんでいるんです。
そんな状態で、15日に書店に寄って「ジャンプ」を手に取りました。
立ち読みする訳では無くて、確認ですね。
新連載が始まったので、なんか終わっちゃったかなという確認。
この時初めて気づいたのです。
「シューダン!」が載ってないことに。
まだ未読の新年5・6合併号で打ち切られていたという事実に。
速攻で家帰って、5・6合併号読みました。
終わってました。
で、考えたのです。
何故打ち切られてしまったのか。
しかし、答えが出ない。
さっぱり分からないんです。
ナナセが可愛かった
別に評論家ぶるつもりはないんですが、打ち切られたら、その理由っていくつか思いつくじゃないですか。
それが的を射ていても・外れていても。
正論でも暴論でも。
なにかしら思いつく。
でも、「シューダン!」に関してはなにも思いつかない。
打ち切り漫画でも好きだった作品は過去にありました。
「P2!」とか「P2!」とか「P2!」ですね。
好きだった作品は打ち切られた理由も分からない事はあるけれど、それと同じ位「シューダン!」も分からないんです。
何故なのか。
確かに物凄く面白かったという訳ではない。
けれど、ナナセは可愛かったし、最初の試合はソウシたちキャラを立てて上手く見せていたし、ナナセは可愛かった。
総じてナナセが可愛かったのに、何故打ち切られたのか。
…。
……。
………。
…………ナナセが可愛いだけだったからか…!?
バカな。
そ、そんなわけ…。(動揺)
えと。
ヒロインが可愛いだけでは連載が続かない事は、奇しくも「クロスアカウント」が証明しちゃいました。
(こっちは、ファンの方にはごめんですが、打ち切られたのは納得です。)
どんなにヒロインが可愛くても、読者である少年・少女の心を鷲掴みにしなきゃ打ち切られてしまう。
残酷ですが、それが全てです。
少年・少女達は残酷です。
彼らがナナセの可愛さに気づくのは、まだまだ時間がかかるのかもしれません。
あんなに可愛かったのに。
とはいえ、それだけで連載打ち切りか否かは決まらない。
もっと決定的に、少年達に響かなかったのでしょう。
と考えると、主人公が響かなかったのかもしれないなと。
ソウシの成長が遅すぎた!?
「ジャンプ」の人気作って大抵が「夢を抱いた元気いっぱい少年」だったりします。
斜に構えていたり、陰気だったり、ボッチだったり、目が死んでるような少年はジャンプの主人公タイプとは言えません。
そんな元気いっぱいの少年が、“分かり易く成長する”物語が人気を呼んでいます。
「シューダン!」では、文字通り集団を描こうとされていたと思うのですよね。
ソウシ、ナナセ、ロクの3人を中心に蹴団の集団を描くつもりだったのかなと。
この3人の中で、特に主人公格だったのがソウシでした。
ソウシが司令塔の片鱗を見せたのが第6話。
渥美にロクをぶつけるという作戦です。
この時から、少しずつソウシの「サッカーでの強み」を魅せていますが、ちょっと遅すぎたのかもしれません。
早ければ1クールで打ち切られてしまう「ジャンプ」。
アンケで言えば、既に打ち切りか否か決まってしまうタイミングです。
更にいえば、ソウシの作戦をもっとしっかりと練って欲しかったですね。
あまりサッカーの戦術って感じではないですし、この後の試合でも「相手の体力をガシガシ削って、こっちは力の限り頑張る」という精神論的作戦でした。
戦術が描けず、「頭を使ってサッカーをやってる」というのが描けていただけに終始してしまったのは残念でした。
もう少し早い段階で、かつ、”分かり易く”、ソウシの才能という部分を描いていたら、もしかしたら違ったのかもしれません。
まとめ
結局今の「ジャンプ」で、普通の少年が成長するだけの猶予を与えられることはないのでしょう。
ナナセとロクがサッカーの才能が有って、「普通」のソウシが彼らに追いつけ追い越せで少しずつ成長していく。
そういう物語のように読めましたが、ソウシが成長するのを読者は待ってくれなかった。
「ONE PIECE」のように1話で、主人公ルフィの弱さを描き、さらにそこからの成長を見せるような構成じゃないと付いてきてくれないのかもしれません。
「せすぴん」もつっちーが似たような主人公だったんですけれどね。
ちょっとずつ成長していくタイプの主人公。
2年近く続いたとはいえ、結局成長を描き切れず、こちらも途中で終わってしまいましたし。
地道に成長するタイプの主人公はウケが悪いのかもしれませんね。