「ラブライブ!サンシャイン!!」 黒澤ダイヤさんがアニメでキャラが変わった理由を検証する

そういえば

ファーストライブの事前予約に悉く落選し、一般抽選に参加しようかどうか散々悩み抜きました。
限りなく、いや、100%間違えなく舞台に近い良い席は無く、後ろの方で双眼鏡片手に見る位だったら…ということで、諦めました。
その代り、でっかいスクリーンで「間近」に感じられそうなライブビューイングに応募しました。
僕、これに落ちたら人生辞めゆ。
その覚悟であります。

どうか。
どうか受かって下さい。
お願いします。

さてさて、本題に参りましょう。
今回も大好きな「ラブライブ!サンシャイン!!」を取り上げさせて頂きます。

取り上げるのは、黒澤ダイヤさんです。

ネタにされるダイ”ア”さん

ダイヤさんと言えば公式でネタにされまくっていますね。
ダイアなのかダイヤなのか…とか。
硬度10とか。

硬度10は大笑いしました。
鞠莉の言い方というか、使い方が最高で面白かったです。

そんなダイヤさん。
名前だけではなく、性格までネタ…というか大改編されたキャラとして有名です。

アニメ前後で大きくキャラが変わっているのです。
「電撃G’sマガジン」に掲載された時では、アイドルなんて…というキャラでした。

「ファーストファンブック」より、該当箇所を一部引用しましょう。
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スクールアイドルって一体なんですか、それは。
よく―意味が分かりません。
まあ、いいです。
だいたい見当は付きますから。
どうせ―学校でアイドルの真似をして、ヒマな放課後の時間を埋めようという試みでしょう?
私は―そのようなことには参加いたしません。

アニメから入ったファンには「え?」となる設定ですよね。
では、何故アニメではスクールアイドル好きという真逆な現象が起こったのでしょうか。

エリーチカという存在

恐らくですが、一番はμ’sの絵里との差別化を図る為だったのでしょう。
生徒会長でスクールアイドルに反対(興味が無い)となると、まんま絵里ですからね。

そこで、真逆の設定がされたのだと思います。

やはりキャラクター設定を再構成する際、μ’sとのキャラ被りは最も避けた筈です。
唯でさえポジションが近しいのに、性格まで寄せてしまったら、棲み分けが出来ませんから。
そうして、スクールアイドルを好きだったという当初とは真逆の設定になった。

そうなると実に使い勝手が良くなるのですよ。
3年生組がAqoursを名乗ってスクールアイドルをやっていたという設定がどの時点で出来上がったのかは定かではありませんが、その「発起人」としての役目も担えたのですから。

アニメ版では、果南が先頭に立って鞠莉を誘って結成したように描かれていますが、「言い出しっぺ」は果南ではなくダイヤだったんだと思うのです。
そう考えた方が自然です。

スクールアイドルのμ’sに憧れを抱いており、自身の通う高校の廃校の噂を耳にした。
これは立ち上がらねばと果南に話を持ちかけたのではないか。
行動力のある果南は、それに賛同。
率先して、鞠莉の勧誘から何から何まで…リーダー的な立ち位置で引っ張っていった…と僕は考えております。
ダイヤって引っ込み思案というか、自分から前に立ってというキャラでは本来無さそうですから。

旧Aqoursの発起人として機能するし、新Aqoursの障壁としても機能させられる。
アニメ前の設定を全く無かった事にせずに出来ると。

こうすることで、キャラに厚みが出た分、矛盾しない様気を付けなければならない難しいキャラクターにもなっていたのかな。

TVシリーズでの「矛盾」の整理

ダイヤの性格を把握する為には、やはり果南は避けては通れません。
果南の立ち位置を改めてはっきりと示してみます。

シンプルに2つの行動原理が果南にはあったと推測されます。

1つ目は、鞠莉の将来を大切にしたい。
ともすれば無駄になるかもしれないスクールアイドル活動。
鞠莉の留学の話を聞いたら、どちらが鞠莉にとって大切なのか。
自分の気持ちは押し殺し、鞠莉の将来を大切にした。1人の幼馴染として。
自分だけでは無く、鞠莉の気持ちにも眼を背けてしまったので、擦れ違いが生じてしまったのですけれど。

2つ目は、スクールアイドル活動の怖さを大切な子に味わってほしくない。
果南自身は乗り越えられた事だし、怖くて踊れなかったわけではない。
けれど、今の時代にスクールアイドル活動をする難しさ・怖さは知った。
それを自分の大切な子には味あわせたくない。

この行動原理を果南とダイヤは共有したのではないでしょうか。
その上で、ダイヤの本心は、2人の仲直り。そして、Aqoursの再始動だったのでしょう。

2つ目に着目すると、ルビィの前でスクールアイドル嫌いを演じていたのも、鞠莉に千歌達を東京に行かせる許可を何故出したのかと詰め寄ったのにも納得出来ます。
ただ、1つ目の「鞠莉の将来」に関しては、果南とだけの秘密。
これを話す訳にはいかないので、8話では千歌達に嘘を吐かざるを得なかったのでしょうね。

ダイヤの性格設定を再構築しただけで、物語にグッと深みが出たように思います。
当初は彼女達の気持ちを理解出来ずに視聴していて頭がこんがらがってしまいましたが、整理してみるとしっかりと矛盾なく描かれていた気がしますね。

終わりに

未熟ドリーマーのダイヤパートは、本当に彼女の心情を謳っていますよね。

言葉だけじゃ足りない
そう言葉すら足りない
故にすれ違って 離れて
しまったことが
悲しかったの ずっと
気になってた

でも、本来ルビィに近しい奥手なダイヤ。
なかなか2人の間を取り持つ事が出来なかった。
それを後悔していた。

そんな中千歌達が現れて…。
スクールアイドル活動最大の障壁である「オリジナル曲を作る事」が可能になった。
つまりは、梨子が加入した時点で、彼女達に掛けたのかもしれませんね。

ダイヤが「Aqours」の名前を千歌達に送った本当の理由は、果南と鞠莉の仲直り。
それを千歌達に託したかったからなのかもしれませんね。

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