やっと見れた。
やっとドラマ「トクサツガガガ」の第1話を見れました。
金曜は(主に映画を見に)遊びまわっている為リアルタイムで見れなかったんですが、漸く録りだめていた1話を視聴しました。
ちょっとだけ感想を書きます。
第1話の感想を簡単に
僕がこの作品を知ったのは2年位前でしょうか。
確かまだコミックスの3巻とか4巻くらいしか出てない頃。
ネット記事だったか、店頭のポップだったか。
何かで知って、興味を持ったんですよ。
特撮オタの女性の生態を生々しく綴った漫画。
実に面白そうだなと。
いつか買おう。
理由あって貧窮していた当時、硬く胸に誓った訳ですが、未だにド貧乏なので買えてなかったりします。
そしたら先にメディア化が発表されましてね。
まさかのNHKでドラマ化ですよ。
嬉しかった反面、自分が原作を読む前に、TVドラマで中身を知ることになっちゃうのかと悲しくもあり。
何年も時間があったのに買わないでいた自分が悪いんですけれど、変に複雑な気分でした。
さておき、第1話。
各所で話題に上っているのが納得の出来。
特撮と言えば、円谷英二さん。
「ゴジラ」、「ウルトラQ」、「ウルトラマン」を撮った特撮の神様。
氏が創設した現「円谷プロダクション」は今日まで続く「ウルトラマンシリーズ」を筆頭に多くの特撮ヒーローを生み出してきました。
その「円谷プロ」が出来る4年前。
東映も初の仮面ヒーローもの「七色仮面」を始めた!!…らしいですよ?
いや、流石に知らなかったです。
僕が知ってる最も古い作品は「ナショナルキッド」かな。
あれは僕がまだ幼かった頃でした…。
(80年代生まれのギリギリ30代です。ホントだよ?)
大きく逸脱しましたが、まぁ何が言いたいのかと言えば日本で特撮と言えば誰しも「円谷プロ」(「ゴジラ」ファンならば東宝もかな)か「東映」を想起すると思うのですが、その一翼である東映が完全協力。
だから特撮シーンが圧倒的なクオリティ。
劇中劇とは思えない程、作り込まれたオリジナルヒーロー。
力入れるべき部分に正しく力を注ぎ込んでいるのは、面白い作品の証左ですよね。
主人公・叶が惚れ込んでいる特撮の良さを描き出すには、十二分な演出だと思いました。
さて、叶の悩み。
分かりすぎるwww
そうなんですよ。
オタクであることってどうしても隠しちゃうんですよ。
嫌なんですよ。
隠すのって。
自分の趣味自体を「隠さないと恥ずかしいもの」だと認識してるようで。
そうじゃないんだと声を大にして言いたい。
けれど、言えない。
隠れキリシタンに例えてたのは、上手いな~と感銘を受けました。
あと、カラオケの下りも笑いました。
僕は人前で歌を唄のがどうしても恥ずかしくて無理なので、全力でお断りしてるので同じシチュエーションに立ったことが無いのですが、気持ちは分かります。
これでも学生の頃は普通に自分の趣味以外のことも取り入れていたんですよ。
歌だって歌番組を好んで視聴して、カウントダウンTVで流行を追っていた。
ヒット曲は耳馴染になるくらいには聞いていました。
けど、ダメだ。
社会人になるとプツンとそういったことと疎遠になりました。
なんたって時間が無くなりますからね。
趣味以外に割く時間を捻出出来なくなります。
寧ろ積極的に趣味以外の事を排除していくようになって、結果2010年代のJ-popは全く分かんなくなりました。
サカナクションって名前は知ってるけど、歌まで知らなかったり。
正直、アニメのタイアップを担当でもしない限り、最近のバンドを知る機会は無いです。
そんな訳で、僕ももしカラオケに行くとなったら同じ窮地に立たされるんだろうなと。
隠れオタの辛い所。
共感できて、笑える良いドラマ。
嗚呼、この作品がNHKで映像化されている今の時代が素晴らしいなと。
オタクが受け入れられる時代
良くも悪くも民意が反映されるのが、NHKです。
多くの国民から嫌われている受信料で作られているから、視聴者の声がダイレクトに届くし、ある程度反映させないとならないのが民放と異なる所ですね。
先に書いたように、「良くも悪くも」なんですよね。
視聴者にとっては良い点とも言えるけれど、悪い点とも言える。
なんていうのかな。
尖った番組を作り辛い土壌にあるのは確かですよね。
大多数の人の気分を害さないような大人しい作りになりがちで、そういうのは大抵つまらないんですよ。
SNSが発達した近年は、民放も過度に視聴者の目を気にしすぎ、結果つまらなくなっていて、変に「NHK化」してる気がしますが。
なんにせよ個人的に「NHKはつまらない」と感じる最大の理由ですね。
これが悪い点で、良い点は、つまり、国民が受け入れられる事柄を放送しているという点。
アニメや漫画を好きだというのは、近頃の若者の間では「差別」することでは無くなりつつあると聞いたことがあります。
昔ほど厳しい目を向けられることはなく、寛容になっているのかもしれませんね。
きっとそれがNHKの番組に反映されてきているのでしょう。
声優グループ「Aqours」の特集番組を編成したり、BS中心とはいえ深夜アニメを放送したりというところに「国民の意識の変化」が現れている気がするんです。
「トクサツガガガ」も一昔前ならNHKでドラマ化が企画される漫画では無かった気がします。
オタク=犯罪者予備軍というレッテルがまだまだ貼られている時代でしたので。
(未だにマスコミはこういったレッテル貼りを積極的に行ってますけれど)
こういっちゃなんですが、オタクを主人公としたオタク趣味な日常を切り取った作品が相手にされていたとは思えなくて。
もうそんな時代じゃないと言い切っていいのかもですね。
この作品がNHKで放送されているのだから。
だとしたら、良い時代になったなと思うのです。
終わりに
オタクであることを隠すのは大変です。
髪型に気を使わず、ユニクロなどの安価な服を工夫もせずに着て、眼鏡を装着する。
もうこれだけで「オタク」だと言われます。
間違いないです。
僕がそうだから。
大学生時代に添乗員同行ツアーでイタリア行った時に、同じグループだった初見のおばちゃん2人組にいきなり「あなた、普段は秋葉原に行ってそうよね(嘲笑)Aボーイって言うんでしょ(笑)」って馬鹿にされたのは苦い思い出。
今思い出してもふつふつと怒りで血管切れそう。
そりゃ当時から現役バリバリのアニオタだったから否定は出来なかったさ。
けど、オシャレに興味無くて眼鏡ってだけで決めつけるのは、人としてどうなの?
その上初めて会った人間を嘲笑するってどうかしてるぜ。
うん。
やっぱり僕はまだまだ隠れオタを止められそうにないです。
叶が今後どうなるのか。
オープンオタになるのか、隠れたままなのか。
注目したいです。
ただ、まぁ、世間からどう思われようと好きは貫いて欲しいし、それが正しいんだというメッセージは残して欲しいですね。
1話ではそこがしっかりと伝わってきたので、杞憂に終わると思いますが。