「弱キャラ友崎くん」には確かに太ももに溢れる魂がある

この記事は

「弱キャラ友崎くん」1巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

担当が「ちん〇もげろ」でお馴染みの岩浅さんで笑った。
なんのことか分からない人は、「妹さえいればいい。」を読んでくださいw


「もがれないように頑張ります」の返信がジワジワくるwww

感想です。

感想

学園カーストの底辺を這いつくばる主人公・友崎くん。
彼はアタファミという格闘ゲームで頂点を極める一方、人生はクソゲーという信念を持って青春を無為に過ごしていた。
そんな折、カーストの頂点に存在する絶世の美少女にして「リア充の神」のような女の子・日南葵と出会って、価値観を変えていく…という物語。
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啓発本というと大袈裟でしょうか。
いや、結構いい線言ってると思うのですよ。
啓発本、読んだ事無いけど。

人生は神ゲーという葵に従って、「表情・姿勢・発声」の矯正をしていく友崎。
少しずつではあるが、「空気感を読む事」、「人間関係を構築する事」を学んでいき、レベルアップ…”成長”していく様が、時にリアルに、時に軽妙に描かれる。
葵の助言が、いちいち分かり易いんですよね。
ゲームに準えているからなのか。
友崎がそれに従って、少しずつ変わっていくからなのか。
妙な説得力があり、納得してしまうのです。

元の作りが悪くても、毎日の努力と上手な目標の立て方1つで、人生はガラッと変わる。変えられる。
それを信じ込ませてくれる力が、葵にはあります。
それは何故なんだろうかと考えると、「誰でも真似できることを平坦な言葉で伝えてるから」なのでしょう。

ラノベ主人公のような人生は歩めない。
どんなに底辺だブサイクな非リア充だと言っても、最終的には彼女も友達も出来る。
充分青春を謳歌してるじゃないかとなる。
それがリアルな…非リア充な僕から見たラノベ主人公です。

ですが、友崎くんはちょっと違う。
勿論彼も最終的には、恵まれた学園生活・青春が手に入ると思われるのですが(そうじゃなきゃ、この作品は成り立たないので、そういうエンディングは必須とも言える)、そう簡単には手に入らない。
地道に直向きに、地味な訓練を積んだ先にあるというのが分かるんです。
「僕でも真似しようと思えば真似して実践できること」を毎日やっているからこその成果ですね。
この「僕でも真似しようと思えば真似して実践できること」が描かれてるから、説得力があって納得も出来るんです。

作者の屋久ユウキ先生は言います。
「表紙の葵の太ももが素晴らしい」と。
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あとがきの全てを使って訴えてきます。
そこに魂が宿っている!!!!!!と。
血が通い、熱があるんだと。

葵というキャラクターには、字の文で既に魂が宿っていました。
彼女もまた友崎がやっている「努力」を既に行い、現在進行形で努力し続けている少女。
説得力があって、納得出来る…リアリティのあることを実践してる女の子。
リアリティがあることをやってるんだから、彼女の存在自体もリアリティがある。

血の通った主人公とメインヒロイン。
当然最終目標は葵ちゃんを落とす事でしょう!!
そうでなくちゃ。
色々と可愛いヒロインは出てくるのでしょうけれど、そこを最終目標に掲げて友崎くんには頑張ってもらいたいし、それを見守っていきたい。
そう思わせてくれる素敵な小説でした。

終わりに

Kindleで読んでますが、葵の人生観的な部分の台詞に多くハイライトが当たってました。
読んだ人の多く(10人程度ですが)が、共感し、人生の教訓にしてるのかもしれませんね。

さて。
屋久先生には是非あとがきで「岩浅ち〇こもげろ」と言って欲しい所ですね(笑

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