「ワンパンマン」 鮭の落下時間からサイタマのスピードを計算してみた

6巻読んだ!!

「ワンパンマン」第6巻読みました。
なにこれ、良いトコで終わり過ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。
1撃必殺を体現してきたサイタマと渡り合う敵が出てこようとは…。
驚きと共に、どうなるんだろうかというバトルそのものへの興味が湧いてきました。
これまでは、脇を固めるヒーロー達の闘いを魅せる構成だったと思っているんですが、今回はいよいよサイタマ自身の闘いにもスポットライトが当たるのかなと。

ワンパンマン 6 (ジャンプコミックス)

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それにしても、強さの見せ方がいつもながら分かりやすいですね。
サイタマ>>S級>>>A級
というのが簡単に分かる様になっている。

敵の最上位戦闘員と呼ばれた3名。
2名をサイタマが1人で瞬殺。
1名をS級数名で相手取っている。
S級1人で最上位戦闘員と互角以上に渡り合えるようですが、秒殺は出来ない。
A級2位のイアイアンは、そんな最上位戦闘員には歯が立たない事でS級よりも弱い事が明示されていた。
(互いの相性も大いに関わってくる事なので、これだけで判断してはいけないのかもしれませんけれども)
何気ない戦闘の積み重ねで、台詞を使わずにヒーロー達の強さの差を魅せる術に本当に長けていると感じました。

さて今回は、そういう話をしたいのではなくて。
巻末に収録されていました番外編「鮭」についてです。

サイタマがどれだけのスピードでビルを駆け下りたのか計算します。

Q1:鮭が落下する時間を求めよう

先ずは鮭が落下する時間を求めてみましょう。
そこで必要となってくるのが、ビルの高さです。

明確に何階建てのビルなのかは分からなかったので、上記カットより8階建てのビルと仮定します。
ちなみにオフィスビルですね。
では、8階建てのオフィスビルがどれ程の高さなのか。
ググってみた所、大体30メートル位だと出てきましたので、これを今回は使用させて頂きます。

30メートルの高さを鮭が自由落下するには何秒かかるのか。
物理でお馴染みの式をから計算していきます。

変位を y = 30[m]重力加速度を g = 9.81[m/s^2] (ここでの「^2」は二乗の意です)
時間を t[s]とすると、

という式が成り立ちます。
これをtについて解くと

となり、この式に数値を当て嵌め計算すると
t = 2.473…[s]という時間が出てきます。

つまりは、鮭がサイタマの箸からこぼれて、地面に着くまでにおよそ2.5秒かかるということです。

Q2:サイタマが駆け下りるまでに要した時間と加速度を求めよう

続いてサイタマが屋上から地上にまで達した時間を求めてみましょう。
鮭よりもずっと速く地上に駆け下りたサイタマは、つまりは2.5秒以下で達した事になります。

もっと詳しく推察してみます。
以下の画像から、鮭は大体ビルの半分くらい。

つまり3〜4階あたりの高さまで落下してると見做します。
鮭落下から1.25秒後ですね。
よって、サイタマは1.25秒で推定30メートルのビルを駆け下りたという事が分かりました。

さて。
物理学から少し離れてみましょう。
ここからはフィクションの世界です。

垂直のビルを駆け下りるという行為は、通常出来ません。
これを計算する術というのは存在しない。(存在するかもしれないw)
なので、ちょっと反則ですが、水平な面を30メートル駆け抜けたという事象に転換しちゃいます。

加速度も一定と見做し、等加速度直線運動式を引っ張り出します。
求めるべきは加速度なので、加速度a[m/s^2]について式を解くと以下のようになります。
(初速は0)

この式に
x = 30
t = 1.25
を代入し計算すると、求めるべき加速度は38.4[m/s^2]
これをサイタマが駆け下りた際の加速度と見做します。

Q3:サイタマの速度を求めよう

いよいよ最後の工程です。
速度を求めてみます。
v = at
上記にこれまでで求めた数を入れると、速度は48[m/s]となります。

秒速48メートル。

あまりピンと来ない数字かもしれませんね。
分かり易い数字に変えてみます。

172.8[km/h]時速172.8キロメートル。

これを速いと見るか、遅いと見るかは人によって別れそうです。
僕自身は案外現実的な数値に収まったかなという印象ですね。

ちなみに、ウサイン・ボルト氏が時速換算で約38.7キロメートル。
現実世界最速の男の4.5倍の速度を「現実的な数値」と見做すのは実にオカシイですけれど、漫画のキャラクターの速度としては然程では無かったのかなと。

但し本気を出すと、もっと更に速くなりそうですよね。
軽く流した程度に見えましたから。
うん。
やっぱり前言撤回。
異常な数値ですね。

終わりに

僅か2.5秒程の間に屋上から地上に降りて、また屋上へと戻ったサイタマ。
そりゃ下で見てた野次馬達のリアクションもああなりますよ。
屋上から一部始終を見ていたオッチャンは、サイタマの動きが野次馬よりも見えていたでしょうから、そりゃ度肝抜かれて当然かと。
ハナから覚悟が無かったとはいえ、自殺を思い止まるのは無理も無いとしか言えないですねw
こんな超人の居る前では、飛び降り自殺なんて絶対不可能ですし。

という訳で、7巻が楽しみです!!
そうそう。
作者コメで村田先生が「アニメーター修行に行ってきます」と謎のメッセージを残されていて、「どういうこと?」と首を捻ったのですが、「となりのヤングジャンプ」を見て納得。
今後アニメーション技術を取り入れていくようですね。
増々「WEBでしか楽しめない漫画」にパワーアップしていくと。
コミックス派には辛すぎるw
コミックスで読んでからWEBでもう1度というスタンスを取っていかねば。

ちなみに、32撃目の一部分もアニメーションが取り込まれたバージョンが公開されてました。
ラフ画でしたけれど、これが今後進化するんですね…。
村田先生の今作にかける情熱が凄すぎる。

注意)計算手法は割と適当なので、マジツッコミ・考証はご勘弁下さいませ(笑

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