この記事は
「ワールドトリガー」に関する記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
はじめに
もうすぐ1巻発売ですね。
最近の新連載陣では群を抜いて好きなので、売れて欲しいな〜。
そんで、打ち切りを回避して頂きたいところです。
さてと、今回はこの「ワールドトリガー」について、書かせて頂きます。
「トリガー」に関してです。
設定振り返り
さらっと設定を振り返ります。
人間誰しもが持っているらしい”見えない臓器”「トリオン器官」。
この臓器で生成される生体エネルギー「トリオン」を用いて発動させる武器が「トリガー」ですね。
「トリガー」の優劣は、「トリオン量」に左右され、これは人によって差が出てくるとも説明がありました。
そんな「トリガー」の中でも、図抜けて強力なものが「ブラックトリガー」。
優れたトリオン能力を持った使い手が、自分の命と全トリオンを注ぎ込んで作られたものです。
また、使用者を選び、「ブラックトリガー」との相性が良くないと使う事すら出来ないと描かれております。
で、こういう設定を聞くと色々と疑問が生じます。
ネイバーの行動から見える疑問です。
捕獲用トリオン兵の目的に生じる疑問
ネイバーの済む異次元では、地球と同じように様々な国があり、それらの国が日夜戦争状態にある事が判明しております。
こちらの世界に送られてくるネイバーの先兵であるトリオン兵も、1つの国から派遣されている訳ではなく、様々な国から派遣されているみたいです。
だから、色々なタイプが短期間に現れるのかもですね。
で。そんなトリオン兵がこちらの世界に侵略する目的ですが、これもまたユーマが語っていました。
派遣元の国の状況によって目的も変わるようですが、主として以下の2点が挙げられています。
1.「トリオン量」の少ない人間から「トリオン器官」を奪う為
2.「トリオン量」の多い人間を拉致し、兵として使用する為
これらは主に捕獲用トリオン兵の仕事なのかな。
他には、攻撃用トリオン兵やラッドのような特殊な奴もいて、こいつらはまた別の目的がありそうです。
真っ先に思いつくのが、敵対組織のボーダーを壊滅させる為でしょうか。
ユーマの親父さんの件といい、ボーダーがネイバーの技術である「トリガー」を使用している件といい、どう考えてもネイバーとボーダーには繋がりがあるんでしょう。
「あった」という過去形なのか「続いている」という現在進行形なのかは定かではないですが。
「向こうの世界に行く為の選抜試験」なんてものが存在している以上、まだまだ続いていそうではありますけれどね。
何にせよ、ネイバーには既知の存在であり、侵攻を考えるネイバーの国にとっては、邪魔な存在。
排除に動こうとみてもおかしくない。
だから…なのかな。
それはさておきまして、捕獲用トリオン兵の目的1に関しての疑問。
生きた人間から抜き取った「トリオン器官」に使い道があるんでしょうか?
「トリオン器官」ってあくまで臓器の一種なのですから、「活きている人間の体内にあって初めて機能するもの」なんではないの?
人間から抜き取っては、使い道が無い気がします。
考えられる事としては、例えば移植。
病気等々で使えなくなった「トリオン器官」を他人のそれと交換(手術)し、再び戦場に立てるようにする…とか。
ありそう。
だけれど、ちょっと理由としては弱いかなとも思うんです。
もっと大きな理由がありそう。
目的の2にも疑問が。
何故ブラックトリガー化しないのでしょうか?
戦った事も無い人間を戦士として一人前に育て上げて、最前線で使うよりかは、よっぽど効率が良い気がするんです。
相性の問題で使用出来る人間を探さないといけないけれど、もし見つかれば戦力が大幅アップですよね。
「ブラックトリガー」を作る条件は満たしてるんですから、踏み切らない理屈が見えない。
まだ他にも生成条件があるんでしょうか。
例えば、生前本当に気を許した人間にしか使えないとか…。
迅と今回語られた最上さんがそんな感じに見えますよね。
強い師弟の絆があり、弟子を生かす為に、最上が命を賭して生成したから、迅は「ブラックトリガー(最上)」を使えているとか。
これが、一般的に相性と呼ばれているとか説明があれば納得しそう。
でもそうすると、相性云々の問題ではなく、使用できる人間が1人に限られちゃう。
城戸陣営がユーマの「ブラックトリガー」を奪おうとする理屈に反するので、この予想は間違いですね。
まだ何かありそうなんですよね。
何かが。
「トリガー」の作り方って…
そもそも「トリガー」って何さ?と思うんです。
ネイバーが送り出すトリオン兵をやっつける事の出来る唯一の武器?
ネイバー達が戦争で使っている一般的な武器?
それだけ?
どうやって作られたのかの説明ってありましたっけ?
どうやって使う事が出来るのかの説明はあったけれど、作られ方はまだな気がします。
で、思った事が。
高いトリオン量を持つ人間の命で作られたのが「ブラックトリガー」ならば、低いトリオン量を持つ人間の命で作られるのが「トリガー」なんでは?
これならば、捕獲用トリオン兵の目的1もすっきりします。
そう考えると、じゃあ今ボーダーが使っている「トリガー」は、誰の命で作られたんだという嫌な話になりますが…。
それは置いときまして…。
「トリガー」も「ブラックトリガー」も”材料”は人の命なのかもしれません。
では、この2つを区別する要因は…というと、「トリオン量」だけなのでしょうかね。
それだと目的2が説明できないので、それだけでは無いのかなと。
やっぱり、ここに何らかの、まだ語られていない「作り方」がありそうな気がします。
おわりに
今後心配な事があるんですよね。
「ブラックトリガー」って貴重なものであると思うんです。
だから、城戸陣営も欲しがっているんでしょうから。
ただ、見つけるのが困難な使用者であるユーマを排除しようとしているところをみるに、戦いに使う気が見えないんですよね。
戦い以外の使用法があるのかもしれないな〜と。
まあ、城戸らの考えは不明ですが、この作品で重要な位置にいるのはもう疑いようのない「ブラックトリガー」。
そんな特別なものをオサムが今後持たないとは思えない。
いつかは入手しそうです。
入手しそうですが、貴重だったら、手に入れる機会はぐんと減ります。
だから、チカの将来が不安。
オサムに「ブラックトリガー」を遺して逝ってしまわないかが…。
彼女ならば、オサムが適合者になっても自然に見えますしね。
う〜〜ん。杞憂であると思いたいです。